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池上さんの講演会

市が主催する池上彰の講演会に行ってきた。地元だから家から近いし、無料だしと思って申し込んだら当選した。1300名のところ1400名が応募だって。微妙(笑)。まあ、当たってよかった。


テーマは「ニュースから世界を見る」。テレビでよく話しているような感じで、今のニュース、特にトランプ関連のニュースを、アメリカの歴史や文化、宗教などの背景と絡めながら分かりやすく解説してくれた。

話の内容、わかりやすさは想定内だったけど、90分間、言いよどむこともなく、たったひとりでずっと話続けたそのスタミナに恐れ入りました。声も全然枯れないし。

TV番組のように相槌を打ってくれる相手がいるわけではなく、壇上にはひとりきり。ホワイトボードに書きながらの説明は、さしづめ授業だな。実際現在7つの大学で授業を持っているというから、90分という時間設定も、授業を想定したものだったのかも。これだけずっと話し続ける授業というのも珍しそうだけど。終了時刻の1分20秒超過しただけで終わったのも、さすが生放送を数多くこなしてるプロだ。

ただ、あまりに流暢によどみなく話してくれるので、内容が面白いのにもかかわらず、途中でふっと意識が遠くなった瞬間が何度か。帰り道、横を歩いていた人も同じこと言ってた(笑)。

池上さんによると、トランプの目下の関心はすでに次の選挙(中間選挙ではなく大統領選)。そして、もし今選挙があったら、おそらく再選されるだろうと。日本では、支持率が低いとかマイナスなことばかり報道されがちだけど、スイングステイトと呼ばれる、民主党と共和党で揺れ動く6つの州で支持を集めるための政策を着々と進めて支持を集めているそうだ。

そのほか、エルサレムに大使館を移動した問題に絡めて、キリスト教とユダヤ教の関係などを解説してくれたのも興味深かった。このあたりはもう少し詳しく聞きたかった感じも。

参加者は、学生風の若い人もいたけど、基本は中高年。そこを意識してか、最後は88歳を超えて広辞苑を「読んで」いた実父の話を持ち出し、人間はいくつになっても好奇心や向学心を持っているうちは老化しないんですよという話で幕を閉じた。

市の催しものだけあって、すべてに手話通訳と字幕がついた。手話通訳は2人が待機して15分ぐらいずつで交代していた。あーとかえーとかの間もなく立て板に水で話すから、ついていくのた大変なのね。

なかなか勉強になった一日でした!








2018.10.15 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 日々のできごと



読書録:『ディア・ペイシェント』


この前読んだ『サイレント・ブレス』(そのときの読書録はこちら)の著者南杏子の医療小説。

Dear patient。親愛なる患者さま。というタイトルのこの作品は、モンスターペイシェントを扱ったもの。主役はサイレント・ブレスと同じく若い女性医師。論文を書くよりももっと患者と接したいと、大学病院をやめて街の総合病院での勤務を選んでいるという設定。

しかし、そこでは「病院はサービス業」のポリシーのもと掲げられる「患者様プライオリティー」を厳しく問われる。銀行出身の事務長が、医師たちにプレッシャーをかける様は、まるでドクターXとかのドラマに出てきそうな世界だ。

日々遭遇するクレイマー患者、そして、彼女をネチネチと狙い撃ちしてくる謎の患者、同僚の医師たちにふりかかる事件など、ミステリー仕立てな要素もからめ、物語は進んでいく。

こんなヒドイ患者いるの?と思われるような例もたくさん出てくるけど、Amazonの書評を読んでいる限り、「ありえることばかり」という現場の声も多い。著者自身も医師であるわけだし、ここに書かれているのは、実際に彼女が体験したり、その同僚から見聞きした事例ばかりなのかもしれない。

患者の立場では、つい、病を診て患者を見ない冷徹な態度を批判したくなることが多いけれど、これを読んでると、本当に医師も大変。絶対自分はやりたくないと思っちゃう(笑)。

もちろん、実際にはこんな患者ばかりではないだろうし、モンスター医師もいるのも事実。医者もいろいろ、患者もいろいろと言ったら、身もふたもないけれど。

この前読んだ『医者の本音』(そのときの読書録はこちら)もそうだけど、日々患者のためを思って忙しく働いているのに非難されることばかりではたまらない、医者の実情も知ってほしいという思いのなのかな。

皮肉なのは、この物語に出てくる病院では、建物をきれいにリニューアルした後に、クレイマーが増えたという話。「患者様」などと呼ばれると、今までは言いたくとも言えなかったことが言えちゃうってあるのかも。物語では、それでも経営のためにはサービスを改善して患者を集めなければ!と必死なわけだ。

問題提起のルポルタージュだと、厳しい現実だけが指摘されて終わるけれど、これは小説なので、一応前向きな話で終わる。いろいろな事件を経て、今日もがんばって働こう!みたいな。なので読後感は悪くない。実家で医院を営んでいる主人公の父親が、医師のあるべき姿みたいなものを諭すセリフは重みがあるし。

前作「サイレント・ブレス」もそうだけど、これもドラマ化したら面白そうな話。いずれ、そういうこともあるかもね。

2018.10.14 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



「今一番*****なもの」

数日前に、次女からLINEで回ってきて、家族や友人にもやってもらったら、めっちゃ面白かったので、こちらでも書いておこう。


心理テストです。次の図を見て、目に止まった言葉を3つあげてください。

S__19800129.jpg 

この先読んじゃうと先入観が入るので、ちょっとスペース空けておきます。
やってみたい人は、スクロールする前にどうぞ。










私の答えは「どりょく、まもる、すいみん」

個人情報保護のため(笑)、誰かは明かさず、出てきた他の人の答えは。
「あいて、きぼう、じかん」
「しゃざい、たいりょく、きおく」
「し、め、お」
「えがお、にんたい、おしごと」
「はんせい、えいが、どりょく」
「いたみ、しごと、ゆめ」
「きぼう、すいみん、きおく」
「しごと、じかん、ゆめ」
「しごと、きぼう、はんせい」
「えがお、どりょく、すいみん」
「おしごと、にんたい、いとこ」
「おしごと、たいりょく、しゃざい」

この心理テストは、「今あなたが一番大切にしたいもの」なんだって。ま、想像はついたかな。
なんか、あたってるような(笑)。
たぶん、潜在意識にある言葉が目に止まっちゃうんだろうね。

面白かったのは、言葉の意味だけじゃなくて、字の拾い方にも個性があったこと。

「おしごと」が多かったのは、たぶん上の段の左から見始めたんだろうね。右から見たい人、真ん中から見た人、上から順に見た人、バラバラに見た人。

タテばかり選んだ人、下から読んだ人(!)、L字型に曲がって読んだ人(!)、一文字の言葉ばかり選んだ人(!)、斜めはない(?)のは、このフォントの並び方が、斜めは読みづらかったかな。

動詞を選んだのは私だけだ(笑)




2018.10.12 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 日々のできごと



認知症の父との会話

施設に会いに行くたび書いているように、認知症の父とは意味のある会話は成立しない。けど、他の老人を見ていると、「会話風」な言葉のやりとりができるだけ、まだかなりマシ。


最初の頃は、父の意味不明な言葉に対して、いちいち「え?誰が?」「いつの話?」と聞き返していたけれど、ちゃんとした答えは返ってこないので、何のことを言っているのかさっぱり分からなくても、「へ~」「そうなんだ」とか、適当に相槌をうつようになった。

困ってしまうのは、何かを聞かれてるとき。「あれは行ったのか?」「あの人は何してる?」などなど。Yes No クエスチョンなら、これまた適当に「うん」とか「ううん」とか答えるけど、それでは答えにならないときはどうするか?

最近たどり着いたのは、「関係ないこと」で返す!

明らかに父が聞いてるのと違うとは分かっていても、あえて話を続ける。たとえば、「あの人は何してる?」だったら、勝手に娘(孫)の話にして「最近山に行くのが好きらしいよ」とか。幸いなことに、全然関係なくても、たいていは「おお、そうか」と納得してくれる(笑)。作り話にしちゃうこともある。

本当は、父自身も言語化できないだけで、何か聞きたいことがあるんだと思う。それを分かってあげられればいいんだけど、それができないなら、追加の質問をして、答えられずに「さあ、誰だったかなぁ」と「分からない自分」に悲しそうな父を見るよりは、インチキでも会話風になってるほうが、父にとっては気分がいいんじゃないか、と勝手に判断してる。

意味のある「情報」なんてなくても、言葉のキャッチボールで「誰かとその場を共有してる」感覚を持ってもらえればいいかなと。

直接お世話をしなくてはいけないスタッフは、言葉が通じなくて困ることもあるんだろうけど、気の向いたときに行くだけの私は別に困らないしね。

父にしてみれば、相手が私であれ、スタッフであれ、もっとわけのわからいUさんやSさんなど施設の老人たちであれ、返ってくる言葉に意味があるかないか分からないという意味では、同じなのかもしれない。

そもそも特徴的な父の反応として、軽く「そうそう」と答えるときは、分かってないときというのがある。認知症の人によくある「取り繕い」ってやつね。分かってないことを隠そうとして分かったふりをする。本当に分かってるときはそれらしい言葉が返ってくるし、逆に「分からないなぁ」と答えるときは、「分からないということ」が分かってるとき。よく分からないけど分かりそうな気がしているときは質問をしてくる。

それに対して、すごく軽く「そうそう」と答えるときは、そもそもこちらが言ってることが頭に入ってないんだね。「何か言ってる」からとりあえず「そうそう」と答えてる感じ。

いずれにしろ、外からは伺いしれない父の頭の中。去年の今頃はどんなだったかなぁと1年前の日記を読み返したら、こんな本を読んだのを思い出した。


詳しくはその時の日記に書いてるけど、珍しく認知症本人からの視点で書かれた小説。もちろん作者自身が認知症なわけではないので、医師として外から見た認知症患者を一人称で描写したものなんだけど、すごくリアルだった記憶。

AIとかが発達すると、本人が自覚してなくても頭の中を客観的に可視化しちゃえるようになったりするのかしら。便利なような、怖いような。。

2018.10.11 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 介護



おじいちゃん日記1010

施設のエントランス受付に、久しぶりに施設長がいた。「こんにちは~」と声をかけると、「あ、○○さん見て思い出した! 成田のホテル予約するの忘れてた!」と。私といえば海外旅行!というわけで、思い出したんだそうな(苦笑)。


なんでも、ベトナムに研修か何かの視察に行くという。ひときわ人材不足の介護施設、外国人労働者が期待されているとは聞くけれど、まさにその手の話らしい。実際、ここでも最近行く度に新しい人を見かける。今までいた人がやめちゃったのかな?と気になってるけど、真相は不明。今度聞いてみよう。

そういえば、ちょっと前に、タウンワーク掲載用に、父が写ってる写真を使っていいかと聞かれたのだった。もちろんOKと答えてすっかり忘れたけど、検索してみたら、お茶碗拭いてお手伝いしてる姿が写ってた(笑)。(→こちら

今は募集終了って出てるから、これで募集した人が今来てるってことなのね。

ところで、今日の父はゴキゲンななめ。
私が行ったとき、リビングで例の奇声を発するUさんに説教をしているところだった。今日はUさん落ち着かない日らしい。スタッフ曰く「今日は、なんかダメなんですよー」と目で合図。

ちょうどお昼時で、私用に肉まん、父用にはあんまんを買って持っていた。「おとうさーん!」と声をかけても、私が来たのが分かってるのか分かってないのかの父を無理やり座らせて、あんまんを食べさせる。「ああ、ありがとう」とは言ううもののニコリともせず、もぐもぐ食べる父。食べ物で紛らせられるかと思ったけど、見事に失敗。子供とは違うのね。食べながらも厳しい顔をしたまま、ブツブツ怒ってる。

そのとき、父と私とテーブルを挟んで、UさんとSさんが座っていた。「あら、おいしそうねー」というので、そんなこともあるかと持参した鈴カステラをスタッフに渡して、二人にも食べてもらう。

そもそも、いつも「飯を食べずに帰るのか」とさみしげな父なので、あえてお昼時に食べるものを買っていっていっしょに食べようという作戦だった。でも、きっと周りの人もほしいだろうし、でもその場に何人いるかわからないし、、、、と悩んだ結果、袋にたくさん入ってる鈴カステラを買っておいたのは正解だった!

でも、食べた後も不機嫌で気もそぞろな父。なんとか気をそらせようと、そばにあった新聞を見せて「輪島が死んじゃったんだって」と話題を振ってみる。輪島は石川県出身で、父にとっては同郷。「え?」と関心を示した風だったけど、「おお、そうか」といっただけで、あまり分からなかったみたいだ。そして、またUさんへの文句が続く。

スタッフがUさんを洗面所につれていくと、うがいをしながら大声を出している。「なんだ、あのバカモノは!」と怒る父に、「喉が痛くて苦しいんだよ、かわいそうね」というと、「ふん、どうだかな」とバカにしたように笑う。しかも、「ざまあみろ」なんて言ってるし。この前「神」と言われた温厚な姿はいずこへ。(まあ、これが素なんだけど)

その後Uさんの奇声がもっと激しくなり、さらに不穏な空気になってきたので、「ねえ、お父さんのお部屋見せて!」と父を自室に誘う。

部屋に入った後も、外から聞こえる声が気になって仕方がないようす。難しい顔をして「二人をそのままにしておくのは」「ひとつ問題なのは」「あんたは何も聞いてないか」など、訳わからないのはいつものことながら、明らかに話題が違う感じ。仕事モードになってるのか、何か今の状況をなんとかしなければと、自分が指図してあげなければ、とか思ってるのか。

しばらくして、Uさんがお風呂にでも連れて行かれたのか、静かになった。するとだんだんと父も穏やかになり、訳わからないながらも、いつもな感じの普通な会話になった。あ~よかった。

苛立っていたときの父は、入所したばかりの頃とよく似た感じ。落ち着かない状況だと余計混乱してしまうのね、きっと。

この手のケースはしょっちゅうあるようだから、毎日が穏やかに過ごせてるというわけではないみたいだけど、まあ、これも日常ということで。

そうそう、今日うれしかったのは、いつも居眠りしてるかひとりで悪態ついてるかのSさん(女性)に、こんにちはって声をかけたら、すごく素敵な笑顔でにっこりしてくれたこと。この人もこんな表情するんだ~ってちょっとほっこり。どんな人でも笑顔が一番ね。

2018.10.10 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 介護



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