映画『最高の人生の見つけ方』


BSでで録画してあった映画を見た。

2007年の公開だから10年前か。ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン、二人のおじさまが主演。

離婚歴4回の大金持ちエドワードと、家族のために夢をあきらめて地道に働いてきたカーター。病院で同室になり、同じく余命半年と宣告された縁で意気投合した二人は、「人生でやっておきたいことリスト」を実行するために旅に出る。

スカイダイビングをする、荘厳な景色を見る、タトゥーをする、世界一の美女とキスをする……エトセトラ。

死を前にした旅ではあるけれど、しめっぽくなることなく笑い飛ばしていく二人の旅路。エジプト、エベレスト、香港、アフリカ、パリ……とさながら世界一周のシーンは観ているだけで爽快だ。

お気楽に楽しみながらも、最後はお互いの人生でやり残したものにもちゃんとケリをつけて、ある意味のハッピーエンド。

重くなりがちなテーマだけど、あくまで明るく。しんみりはさせるけど、それほど何かを強く訴えるというわけでもなく。展開はありがちだけど、二人の名優がそれぞれいい味を出していて、印象に残る。

1時間半でさらっと見られた割には、なかなかいい映画だったと思う。

2017.09.15 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画など



ラ・ラ・ランド

ちょっと出遅れた感があるけれど、映画「ラ・ラ・ランド」を見てきた。


偶然の出会いからやがて恋に落ち、危機が訪れ、仲直り、そして……と、起承転結がハッキリした、分かりやすいお話。夢と愛、どちらを選ぶのか。結末は切ないけど、ハッピーエンドなのよね? 

100%メデタシ、メデタシで終わっちゃってたらつまらなかったかもしれないから、仕方ないのかな。お互い納得してるみたいだし、映像的にはハッピーなシーンも見られるわけだし。そして、もちろん映画的にはああいう終わり方だからこそ、ほろりとするし、余韻も残るし。

主役のライアン・ゴズリングってどこかで見たよなぁと思って調べてみたら、「きみに読む物語」に出てたのね。映画としてはこっちの方が好きかなぁ。好みの問題だと思うけど。


でもこの映画の中でのピアノを弾くシーンは、3カ月特訓して全部自分で演奏したらしい、すご~い。

2017.04.14 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 映画など



インド映画『PK』

地元のシネコンで、『PK』というインド映画を観てきた。


以前観た『きっと、うまくいく』という作品と同じ監督・主演による映画。前作が面白かったので、映画館で予告編を見た瞬間から、絶対観たい!と思ってたんだけど、期待通りとっても面白かった!

前作は、大学生とその10年後の話だったけど、今回は宇宙人が地球にやってきたという設定。宇宙船を呼ぶリモコンを盗まれてしまったために自分の星に帰れなくなってしまった宇宙人の話。

リモコンを探し求めてさ迷う中で、「そんなものは神様しか知らない」と言われて、じゃあ神様に聞こうと言っても、そこは他宗教国家のインド。「どの神様に聞けばいいのか?」とあらゆる宗派を訪ね、あらゆることにトライするも、リモコンは見つからない。ついに見つけた彼は、それを取り返そうとする中で、宗教家とのバトルに巻き込まれていく。

前半は、宇宙人が引き起こすドタバタや突然踊り歌い出すミュージカルというか、ポリウッド感満載のガチャガチャした展開なんだけど、後半は宗教とは?神とは?という本質的なテーマにぐいぐい斬り込んでいき、家族愛やラブロマンスの要素も盛り込み、どんでん返しもあり、ほろりとさせされる。

インドと言えば、一昨年の12月に旅行したとき、シーク教、イスラム教、ヒンズー教の施設を訪ね、案内してもらった運転手のインド人ともいろいろな話をして、いろいろな宗教がひしめき合った複雑な国なんだなという印象があっただけに、よけいに考えさせられるものがあった。

ここで出てくる宗教同士のいがみ合いとか、宗教指導者に振り回されたりとかは、おそらくインドで社会問題になっていることなんだろう。そして、ヒロインがベルギーで出会った恋人がパキスタン人でイスラム教徒ということが問題になるシーンがあるんだけど、そういえば、その運転手さんが、すごく温厚で気のいい人なのに、「パキスタン人だけは大嫌い」って言ってたのを思い出した。隣同士の国っていうのはいろいろ難しいのねと思っていたけど、こんな風に映画の要素に使われるぐらい、定番的な事実なのかなと。

「この星ではどれかの宗教に属しているらしいが、それがどの宗教なのかは生まれたときから体にどこかに印でもついているのか?」と大まじめに印を探す宇宙人。そして、最後はどの神だろうが、それぞれの人が自分でそれを信じていればいいじゃないかみたいな結論に行き着く。

というように、宗教とか民族とか、すごくデリケートな問題を扱っていながら、それを「宇宙人目線」という変化球でコメディの要素に包んで描き、意味もないけど歌って踊ってハッピー♪なテイストにしちゃうところが、お見事。

ただね、歌や踊りがふんだんに入る分、尺が長くて2時間半もある。正直、もうちょっとその辺をカットしてコンパクトにしてくれれば、、とも思うけど、それをなくしちゃうとインド映画じゃなくなっちゃうのかな。

2017.02.02 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画など



映画『シンゴジラ』

遅ればせながら、シンゴジラを観てきた。アクションものは興味もないし、、、とスルーしてたけど、単なる怪獣もの?じゃない見方の話をあちこちで耳にして、地元の名画座に下りてきたしと行ってみた。


ある日突然、東京に姿を現したゴジラ。想定外の出来事に右往左往する政府。自衛隊を出動するも効果なく、ゴジラはどんどん進化を続けて強大になっていく。これは人類の危機!ということになり、ついには多国籍軍による核攻撃が決定する。それ以前になんとかゴジラをやっつけることはできないのか?というストーリー。

今までのゴジラシリーズはどうだったのか知らないけど、この作品のメインは、巨大不明生物出現という想定外の出来事にあたふたする日本政府の姿。非常事態だというのに、やれ所轄官庁はどこなのかとか、許可を得ないとできないとか、前例がないからとか、「日本あるある」なシーンが満載。役者さんたちは大まじめに演じてるけど、むしろこっけいに見えるという悲しさ。

もちろん映画だから誇張されている部分もあるだろうけど、「いかにもありそう」と違和感なく見えてしまうあたりがヒットの要因なのかなと思った。悪者をやっつけてスカッとするという映画ではなくて、今の日本の現状を見せつけられるというか。反対に、この作品は従来のゴジラシリーズに比べて海外での評判は良くないという話も見かけたけど、確かにこういう日本的な情けない対応を見ていたらイライラするだけで、面白くはないだろう。

でも、日本人である私にとっては、いわゆる人類滅亡の危機に立ち向かうヒーローというハリウッド大作の感動ストーリーより、はるかに興味を持てたと思う。ゴジラがまき散らす放射能の恐怖とか、終盤の東京に核爆弾を落とすという作戦に対しての抵抗感など、単にストーリーだからと割り切れないあたりも、日本人ならではの感覚があると思う。

ところで、この映画を見に行くといったら、友人から「石原さとみの英語についての感想を聞かせてね」と言われてた。

石原さとみは、アメリカからの特使としてやってきた日系アメリカ人という設定で、英語と英語まじりの日本語を話す。その点がいろいろ言われてるらしい。個人的な感想としては、かなり流暢だし早口でいかにも話し慣れている感じ。確かに純粋ネイティブの発音とはちょっと違う気がするけれど、そこまで要求するのは可哀想かなと思う。むしろ、日本語をわざと不自然に発音したり、ルー大柴みたいに英語がまじっちゃったりという台本自体、彼女が純粋日本人であることを知ってる観客からすれば、違和感あるわけで。帰国子女(じゃないけど)っぽい感じも意識してたみたいだし、彼女自身はすごくがんばってたと思う。(英語といえば、竹野内豊と長谷川博己もかなり流暢だった)

ちなみに、どこかで見かけた情報によると、監督から「普通の倍速で話して」と要求されていたという。そういえば、彼女だけじゃなく、出てくる人の台詞がみんなすごい早口。wikiによると「早口で、普段は使わない専門用語の多い言葉を流暢にかつ説得力を持って喋る」という官僚イメージを再現しているらしい。そんな台詞が矢継ぎ早にたたみかけられるので、見ている方は着いて行くのが結構大変。字幕に出てくる登場人物の役職名とか会議の名前とかも漢字がずらっと並んでて、とても全部読み切れない。そのあたりは見ている人はいちいち分からなくていいという前提なんだろうけど、おかげで疲れた(笑)。

映画では、最終的に主人公はじめあきらめない人たちが果敢に立ち向かい(このシーンで隣のおじさん泣いてた(笑))、みんなの力を結集して成功するわけだけど、実際は、、、、、きっと何もできないまま破滅するしかないのかもね。ちーん。






2017.01.17 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画など



映画『92歳のパリジェンヌ』

一昨日の実家援軍の疲れが出たのか、昨日は一日ダウン。我ながら、軟弱で嫌になっちゃうよ。復活した今日、年末だってのに大掃除もせずに、地元の映画館に行ってしまった。


見てきたのは、『92歳のパリジェンヌ』というフランス映画。

92歳の誕生日を祝ってもらったおばあちゃん。家族の前で「私は2カ月後に逝きます」と宣言。一人暮らしでがんばっていたものの、車の運転、階段の上り下り、いろんなことができなくなっていくことに絶望し、「もう十分に生きた」から、「気力のあるうちに」自分で死にたいと。(フランスは安楽死は認めてない模様)

びっくりして、反対し、うろたえる子供や孫たち。それでも娘は母に寄り添ううちに、その気持ちを理解し、協力することを決める。一方の息子は絶対に許せない。若い頃から自分の意思を貫く姿勢に共感できる娘と、家族をないがしろにしたと根に持っている息子。

この映画は実話を元にしており、息子というのは元のフランス首相ということで、フランスでもちょっとした話題になったらしい。そして、原作は作家でもある娘が書いた小説なので、物語自体は母と娘の関係を中心に進む。

家に引き取るといっても頑として拒否する母。倒れて病院に運ばれても、「病院で死ぬのは絶対嫌」という母。そんな母に付き添ううちに、母との思い出を振り返りながら、「思い」を叶えてあげることを決める娘。最後は母がそれをやり遂げるところで終わる。

宣伝文句によると「フランス元首相の母の実話から生まれた感動作!」なんだけど、感動はしなかった。涙も出ない。

尊厳死を望む気持ちは分かる。こんな風に死ねたら幸せだとも思う。でも、それに家族を巻き込むというのはどうだろう?

レビューで誰かが「自分だったら、家族に予告しないで欲しいと思う」って書いてたけど、確かにそう。

人間誰でも苦しむ前にぽっくり死にたいという願望はある。これ以上自分が惨めな姿になるのは耐えがたいという気持ちも。実家のことを考えてみても、どんどん壊れていく父が、母がまた入院なんてことになったら耐えられないだろうことを思うと、いっそ先にぽっくりお迎えが来た方が父本人にとっては幸せなのかも?とも思う今日この頃。

でも、だからといって自分から死を選ばれたら、「よかったね」なんて思えない。まして、「これから死ぬから」なんて予告されたら、「何を自分勝手な!」と思ってしまうだろう。

映画でも、協力した娘は、他の家族から批判されたりもしている。自分は母と濃密な時間を過ごし納得したかもしれないけど、他の家族との間に生まれた溝はずっと続くかもしれないし、そんなことを自分の子供たちに背負わせるのって、親としてどうなんだろう?

私自身が娘の立場でしか考えられないからから、そんな風に思ったけど、視点が違えば感動作になるのかな。

でも、映画のつくり自体も無理に「感動」を誘う内容にはなってないので、あくまで尊厳死の問題提起したいっていうのが本当の狙いなのかもね。








2016.12.29 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画など



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