母の入院準備

無理矢理決断したカナダ旅行をなんとか無事に終えて、ほっとしたのもつかの間。


母が「入院したい」と言ってきた。最初はまるで在宅の先生から勧められたかのような言い方だったのだけれど、良く確認してみると、自分から「入院した方が楽になりますよね?」と話題を持ち出して、先生に「そうだと思います」と言わせたらしい。

「痛い」とか「ご飯を全然食べられない」というのは前から言っていることで、電話でさも重大な感じでも、直接会ってみると、大丈夫じゃん!ってことが多かったので、実際のところはよく分からないけど、いずれにしろ本人的に「もう限界」と感じているのは事実だ。どうやら、母自身は「自宅で過ごす」ことには何のこだわりもないようす。あくまで自宅にこだわるのは、父のことを考えての私たちのエゴというもの。そばで生活の面倒も見て上げられない状態では、これ以上ガンバレというのも酷な話だよね。そもそも父しかそばにいない状態で、誰が母の最期を看取るのか、というのも実はむずかしい問題だと感じてた今日この頃なので、やはり最期は入院するのがいいのかなと、私も思い始めていたところだった。

ここのところ診察のたびに痛み止めの量を増やしてもらっているのだが、あまり効き目はないとのこと。先生も「本来ならもっときめ細かく増やしてあげたいけれど、急に何倍にも増やすことはできないので」と言う。そもそも「痛みが強くなれば、2週間に1回の処方では間に合わなくなる」というのは、先生が緩和病院探しを勧めてきたときにも言っていたことだった。まさにその時期になっているということね。

火曜日にその電話をしてきて、そのときは父のこともあるので「急ぐ話ではないけれど」と言っていたので、1,2週間かけて準備を進めて・・・というつもりでいた。病院に問い合わせても、今現在だと差額ベッド(一日1万円)がかかる部屋しか空いていないというし。父のためのヘルパーさんを依頼し、ペースに慣らしつつ、空きを待つのがいいかなと。

ところが今日木曜日になったら、「高い部屋でもいいから、早く入りたい。もうお金には換えられない」という。痛い、痛いと言いつつ、また2週間先生を待つだけという状態が耐えがたいらしい。在宅の先生に対して「頼りない」「親身になってもらえない」という不信感もあるようだ。

本人曰く、顔の腫れもひどくなってきたらしい。「あの先生はそいういうのは一切治療してくれないんでしょ?」と言う。いやいやそれは、入院したって同じであって、どんな病院に入院してもどうにもならないのだと告げるとちょっとショックだったようだけど、仕方が無い。

いずれにしろ、もう少し痛みをなんとかしてもらいたい、食べられない分点滴でもなんでもしてほしい、というのが本人の希望なのだ。

そうとなれば一日も早く入院させてあげなくては。

再度病院に電話をしその旨告げると、「最悪明日でもいいですか?」と言われたけれど、日曜日に両親と姉と私とケアマネさんも交えて今後のことを相談する予定なので、最短月曜日でいいですとお願いする。「確認して折り返します」と言われたきり、今日はタイミングが合わなくて返事をもらえなかったのだけれど、たぶんなんとかなるだろう。

そこまで辛そうな母にこれ以上食事の支度をさせるのも不憫なので、とりあえず明日金曜の夕飯分はお弁当を届けるように手配した。土曜日も手配して、日曜日は私が行くので作ってあげれば、もう母はお台所に立たなくてすむ。だからあと3日がんばって!と言ったら、ほっとしたようだった。

病院を探すと言い出したときは本人は不満げだったけど、結局あの時点でアクションとっておいたのは大正解だった。と、母も分かってくれたかな。

あとは、父の世話をどうするか。ケアマネさんの知恵も借りつつ、うまい方法に落ち着くといいのだけれど。

ってなわけで、いよいよ最終ターンに入りまーす。

2017.07.20 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 介護



老父のしあわせな時間

木曜日に実家にいったときのこと。


私がついたときには散歩に出ていて留守だった父。帰宅してリビングのドアを開けたとたん、私を見て、「うゎ!ビックリした」と焦ってる。私が来ることは母が伝えたはずなのだけれど、なんせ記憶力がアレなので。

それにしたって、「なんでそんなビックリするの?」と聞くと、「いや、真っ赤だから」とワケのわかんない返事。この日、ショッキングピンクの服を着ていたのでそのことらしい。確かに老夫婦の暮らしじゃこんな色の服見ることないだろうけど。

「今日は何で来たんだ?」と言うので、「お母さんが今にも死にそうな声で電話してくるから、心配になって見に来た」というと、「そうか、そうか」と安心した模様。

父にしてみれば、最近私が行く度に、緩和病院だのヘルパーさんだの、父にとっては好ましくない話ばかりを持ち込むので、すっかり警戒されているらしい。その後も、同じやりとりを繰り返したけど、5回ぐらい聞いたところでやっと納得したようで、「そうか、心配して来てくれたのか」と満足そう。

安心した父は、終始にこやかで、私と母の会話にときどきワケのわからない介入を続けながら、本人は楽しく歓談してる風だ。ちょっと前までいちいち父に対しては攻撃的な物言いをしていた母も、この日は割と普通に話をしている。

若い頃からケンカばかりしていた父と母。こんな風に穏やかに会話してるところなんて、想像したこともなかったかもしれない。

アルツハイマーになると怒りっぽくなることがあると言うけれど、父の場合はむしろ、ものすごく穏やかになった。そもそもちゃんとMRIとか撮ったわけじゃないのでアルツじゃないのかもしれないんだけど。以前は、何を言うのも上から目線で、自分の考え以外は絶対認めないタイプ(よくある、頑固親父?)。おまけに神経質だし。それが、いい具合にぼけちゃった感じとでもいうか。

今のところは、食事も排泄も入浴も着替えも全部自分でできるし、徘徊などもない。むずかしい話が理解できない、覚えていられないけれど、普通に食事などの世話をしてくれる人がいれば、特に問題はなく生活できる。

もちろん、多少の自覚はあるだろうから、自分が分からなくなってきていることへの不安や恐怖はあるだろうけど、今のところはそれを表に出すことはない。

だから、本人としては今のこの時間は、平和で幸せなんだろう。私が何かよその人を引っ張ってくる度に、母と二人の平和な領域が侵されるようで不安なのだ。

でも、その時間を一日でも長く続けられるために、いろいろなサポートが必要なのよ、という話は言っても分からないから言わないけれど。

私としても、孤軍奮闘で腹の立つことも多かったけど、がんばってこういう体制を整えられたことは、我ながらグッジョブじゃん!と思う(笑)。両親の本心としては、そんなことよりも、できるだけそばにいてほしいってことなのだろうけど、それはできない以上、私としては無理なくできる範囲で、精一杯やったんだと、自分を納得させている今日この頃。

旅行から帰ってきたら、ヘルパーさんに来てもらう回数を増やしたり、訪問看護をお願いしたり、いう「最終コーナー」に向けた手続きを進める予定。それまでどうぞ、ふたりで平和な日々をすごしてね。

2017.07.07 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 介護



母は意外と元気だった

実家にはしばらく行かないつもりだったけど、旅行前に懺悔?の意味も込めて、今日様子を見に行ってきた。


実は昨日ブログを書いたときは、内心罪の意識でいっぱいだった。2日前にかかってきた電話が本当に弱気だったから。もし本当に本人が言うように「ここ数日で急に悪化した」のだとしたら。そのサインをもらっていたのに強行して出かけて、その間に何かあったら、やっぱり後悔しちゃうかなとか。実際見に行って、瀕死の状態に弱っている姿をみたら、行けなくなっちゃうかも??なんてドキドキだった。

ところが。
行ってみたら、拍子抜けするぐらい、元気だった。。。。

「ねえ、なんか私変わったと思わない?」とニコニコしてると思ったら、なんとパーマをかけてきたと!! 美容院はマンションの目の前なんだけど、それにしても今にも死にそうな人がパーマをかけに行く??

しかも、前日の夕方、ヘルパーさんが来る前にひとりでスーパーへ行き、天ぷら(かきあげ)を買ってきて、それを煮て天丼みたいにしてもらったとのこと。

えええ?「私、もうお買い物なんて行けないわ」って電話で行ってたじゃん??? それにかきあげを煮るだけなら、何も人にやってもらうほどのことじゃないよね?? っていうか、そもそも「もう食事も全然できないんです」と言う人が、よりによって、なぜ天ぷら????

とまあ、まったく理解不能な発言が続いたんだけど、本人がいいなら、いいんだけどね。「優しくていい人だったわ~」とゴキゲン。

つまり、「食べられない」「だるくて何もできない」「外にも出られない」というのは、気分的なものだったようだ。おばさんが来てくれて気がまぎれたのか、そして今日の午前中はパーマ屋さんのおばさんとも楽しくおしゃべりしてきたみたいで、そしたらすっかり元気になったというわけ。

それを指摘すると「そうね、そうかもしれないわ」とケロっとしてるし。ああ言えばこう言うの口答えもいつも通り。

そういえば、今までも電話ではかなり辛そうなのに、行ってみると意外に元気ということが何度もあった。狼少年か!!

別にお芝居していたというわけでもなく、電話してきたときは本当に落ち込んでたんだろうけど(その前の週末に訪れた姉とケンカしたらしいのも影響している)。

今にも死にそうな電話してくるから心配して来たのに!!と思うと腹も立ったけど、この分なら、当分は大丈夫。

おかげさまで、1mmの躊躇もなく、スッキリ気分で出かけられるよ!!!

2017.07.06 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 介護



突然の、カナダ行き

はい、ビックリしてください!

なんと、今週土曜日からカナダに行くことを決めちゃった!!

先週、介護ミッション中休み宣言をして以来、「1カ月先は分からないけど、今この瞬間なら1週間ぐらいいなくても大丈夫かも??」と思い出した。でも、そんな急になんて行けないしねぇと思いつつ、この蒸し暑さに、カナディアンロッキーとか涼しそう~♪なんて、ANAの特典旅行(マイルの無料チケット)をのぞいてみたら、なんと、エコノミーなら空きがある!!!!(しかも、今月で有効期限切れになるマイルがあるのだ)

バンクーバーまでなら9時間とヨーロッパよりはずっと近いし、ANAの場合、上級会員は当日空きがあれば、プレミアムエコノミーに無料でアップグレードできる。試しに有償のチケットで検索してみると、プレエコはまだ満席になってない模様。向こうではレンタカー借りれば、気ままに動けるし、なんとかなっちゃう???

夫にちらっとその話をしてみると、「今なら国際免許がまだ有効だ」という。去年9月にフランスに行く前にとってからまだ1年経ってなかったから。

おおお、これは、行っちゃえってこと???

最初は冗談だったのに、どんどん本気になってきた。でも、ホテル空いてないかもしれないし~と言いながら探してみると、安くていいところは軒並み満室だけど(トップシーズンだからね)、なんとかとれなくもない。

じゃあ、行っちゃえぇぇぇぇぇぇぇ!

で、ポチっちゃったのが月曜日の夜。。。。。

羽田~バンクーバーの特典チケット、バンクーバー~カルガリーのエアカナダ、レンタカー、現地のホテルなどを電光石火で予約。ついでにカナダは電子ビザも事前に必要なので、この申請も。ひゃー、何度も海外旅行したけど、1日ですべて決めたのは初めてだ!!

とウキウキしていたら、翌日母から電話がかかってきて、なんか元気がない。うー、うー、私の行動見透かされてる???

行くか、行かないか??悩む、悩む、悩む。

念のため、その日の午前中に往診してもらったばかりの在宅の先生にメールしてみると、今の時点では急激な変化はみられないとのこと。ただ、食事が落ちてきているようなので、今後は、、、という時期にはさしかかっているらしい。でも、やはりこの1週間で急にどうこうということではなさそうだ。

ここのところいろいろ鬱憤がたまっていたこの状態で、やっぱりやめたとキャンセルしたら、母を恨んでしまいそう。(GWに行けた段階で満足したつもりだったのに、誠に勝手な言い分だけど)

逆に、今行かせてもらえたら、気持ちをリセットして、今度こそ帰ってきたらできる限りのことをしてあげようと思える。(”借り”を作って、それをパワーにしようってこと?)

だったら、非常識を承知であえて今決行することは、第4コーナーを回った後を悔いなく過ごすことにもつながるのでは、という気がしてきた。

だから、お母さん、ごめん!!!!

もちろん、母には内緒。しばらく仕事が忙しくなるから、電話もらっても出られないかも、、ぐらいに伝えておくつもり。時間があえば、向こうからもで電話はできるし。

元気いっぱいで帰ってくるからね!!

2017.07.05 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 介護



介護サービスの利用を決める

1週間前にケアマネさんに説得してもらって両親に了承を得た(つもりの)、週に1回食事の支度をヘルパーさんをお願いする件。


29日の木曜日に私が実家近くの病院に行くのに合わせて、実家で契約を交わしてきた。

約束の時間にやってきたのは、ケアマネのTさん、ヘルパーさん、ヘルパーさんの事業者の社長さんの3人。Tさんのメールでは「ご高齢ですが穏やかでいい方です」と聞いていたヘルパーさん、(母がずけずけと)年齢を聞いても答えなかったけど、どう見ても70代以上。失礼ながら、パッと見たところお世話する人よりされる人?と思っちゃうぐらい。

でも、話をしてみると、気さくな感じでとてもいい人っぽい。母ともウマが合いそうで、さっそく「おばあさん談義」に花を咲かせていた。そのせいか、元々は乗り気じゃなかった母もすっかりうれしくなっちゃったみたいだ。これはうれしい誤算と、後からTさんとふたりで密かにガッツポーズ。

一方の父は、やはり手強い。
この日は、私が着いた時点で病院探しの件でゴチャゴチャ言ってたのもあり、引き続き、介護サービスの導入についても屁理屈をこね回しながら、やんわりと拒否モード。父の言い分は「いずれそういうことも必要になるだろうが、今のところはまだ大丈夫であり、できるうちから人の力に頼るのは、甘やかすことになり、よけいに老いを加速してしまう」というようなこと。(ハイ、その理屈はごもっともですが)

父自身によそ様が家に来ることに慣れてもらおうなんて話はもうするだけ無駄だと諦めているので、「お母さんが大変だから手伝ってもらう」と言っても、「まだ大丈夫」という姿勢を崩さない。母本人が目の前で大変だと言っているのに、「そうやって甘えてるのがよくない」とか言い出す始末。

あきれちゃうのは、あたかも自分がいるから大丈夫みたいな発言。一切何もできない、する気もないくせにと思うと、さすがに腹立たしくなってくる。この辺は、認知症以前の問題。考えてみれば、100%正気だったとしても、たぶん同じ事を言うだろう。父ってそういう人。冷たいわけじゃないけど、90年近く上げ膳据え膳で生きてきて、その「お膳」を用意するのは自分とは無縁のことであり、それがどれだけ大変なのかということを想像することはない。(そういうおじいさんはいっぱいいそう)

例によって同じことを何分おきかに繰り返す父、3回ぐらいは聞いてあげたけど、その後はしれっと(!)無視して、聞こえないふりして、先方と実務的な話を進めてしまった。先方も慣れたもので、いっしょになって「聞こえないふり」(笑)。

結局、毎週水曜日の夕方5時から6時の1時間でお願いすることになった。ヘルパーさん自身も、実家のすぐ近所に住んでおり、実家のマンション前も良く通ってたとのこと。ご近所に事情を知った人が増えるのも私としては頼もしいことだ。

料金は、週1回月4回で約1200円ちょっと。介護保険のおかげで自己負担は1割ですむので、この激安価格。ありがたいことです。

とりあえずこれで様子を見て、回数を増やしていく、という作戦がうまくいくといいのだけれど。

病院もヘルパーさんも、今の時点では期待以上にいい人に巡り会えたようで、感謝、感謝。

ここしばらく、どこまでいっても自己中心の母、不安が増してきて扱いにくくなってきた父、もはやアダルトチルドレンとしか思えない姉と、まったく理屈の通じない人たちを相手に、ほとほと疲れてしまった。心穏やかでいられない事ばかりで、夜ベッドに入っても全然眠れない日が続いてた。愚痴をきいて慰めてくれる夫や娘たちがいるのは最大の救いだけれど、このままでは心が折れちゃいそう。

今の状況でできる範囲の体制を整えたところで、私は少しお休みさせてもらおうかなと思ってる。引き続き状況の変化に備えてするべきことは出てくるだろうけど、用がなければ実家にも行かず、静観させてもらうつもり。ブログネタも、もっと楽しいこといっぱい書こう!

さあて、その穏やかな日々、どのぐらい続くのかしらね。。




2017.06.30 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 介護



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