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認知症社会

さっきNHKでやってた番組。


団塊の世代が75歳以上になる2025年をターゲットに、そのとき今の日本の高齢化社会がどうなっているかということを考える特番。日本人の9人に1人は認知症で、高齢者に限ると3人に1人という計算になるらしい。

そうなると、認知症の人の引き起こす事故などの数も増えて、自分の身近にいなくても、日本人みんな他人事じゃなくなるよ、という話も。とにかく社会全体で考えていかなくちゃいけない課題なんですよという問題提起的な番組だった。

介護してる人、医者、施設の人、認知症の本人、いろんな立場の人を招いてのスタジオ討論に、オランダの例などの取材映像もあった中で、「認知症」と診断されたときの絶望感(本人も家族も)が、診断を受けることをためらわせるみたいな話も出てきた。

確かに、治らない不可逆的な病である以上、それを認めるのは辛いことだ。ただ現状は、「認知症」という線引きの与えるインパクトが大きすぎることも問題なのかなと思う。

父の経験で思うのは、ある日突然発症するものではないし、病気かそうじゃないかという白黒のある問題じゃなくて、すごくグラデーションのあるものなんだと思う。年齢によっても事情は違うだろうけど、特に父のように90近くなってからの場合は、ある意味「年相応のボケ」としてとらえられる部分もある。

ある年齢以上になったら健康診断の項目に全員認知症の検査も入れれば良いのにと思う。全員が受けるものとなれば、自尊心から検査を受けたくないという人も抵抗が経るのでは。早い段階から気をつけることで進行遅らせることもできるかもしれないし。

近い将来、いずれはそういう時代が来るのかもね。



延命治療、する、しない

ガンの母、認知症の父を抱えて、最近にわかにリアリティが出てきた延命治療の問題。

今日目が止まったのは、こんな記事。

尊厳死を認める法整備への論議が進むなか、尊厳死協会の理事を務める医師、看取り経験のある家族の代表として日本ALS協会の理事、そして精神科医の3人が意見を述べている。

この3人は、尊厳死へ賛成、反対、中立のそれぞれ代表として選ばれているようで、それぞれの意見は次の通り。

・罪に問われることを恐れて不要な延命治療をしてしまうことのないよう、早急な法整備が必要
・法制化されたら、患者が尊厳死を望まない、もっと生きたいと言えなくなってしまうキケンがある
・治療がすべてという医師、患者双方の固定観念を問い直して、死に対しての考え方を医師と患者が共有する機会をもつべき

この手の問題は、とにかくケースバイケースで、万人に通じる正解なんてないんだと思う。

末期癌の母も、「胃ろうまでして生きたくないわ」と今は言っているけれど、このまま口が痛いのが治らなくて食べられないとなったとき、胃ろうをしなければ死ぬという現実に向き合ったらなんて言うのか。

今の文句言いたい放題の、ある意味元気な母をみていると、「胃ろうなんて、しない方がいいよ」と私も言い切れるのか。

「あと2年生きればいい」と言いながらも、東京五輪までは当然生きてるものだと思ってる母。本当に口から食べられなくなったときには、そこに至るまでの衰弱を体感して、「もういいわ」というのかなあ。

改めて、こういうことはその場になってみないと、当事者になってみないと、何とも言えないなぁと思う。願わくは、そういう選択を迫られるときに、医師の方が、冷静に、でもこちらの気持ちもよく理解して、説明や提案をしてくれるといいなぁと思うばかり。

クリスマスマーケット

ベルリンで、なんとクリスマスマーケットにトラックが突っ込むというテロが発生。7月にニースの花火のときと同じような手口だ。

ニースのときも、2カ月後にニースに行く予定だったのでぞっとしたけど、今回も昨年ドイツ(ミュンヘン)のクリスマスマーケットに行ったばかりなので他人事とは思えない。

クリスマスマーケットに行ってみたい!とずっと思いつつ、寒い時期のヨーロッパに行くガッツはなくて行けずにいたところ、去年は例の世界一周周遊券を買って3回に分けて出かけるというので実現した長年の夢。

ツリーのオーナメントなどの飾りや、ちょっとした食べ物、ホットワインなどの出店が並んでそれは賑やか。

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何より、地元の人がたーくさん集まって、すごく楽しそうに盛り上がってるのが印象的だった。日本でいう夏のお祭りみたいな感じね。

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警備の人はいたものの、こんな感じでのどかなもんだったのに。今回の事件をうけて、きっとあちこちの警備が強化されてるんだろう。

お祭りといえば、今年の9月にブリュッセルのウィークエンドビールに行ったときも、一画を完全に封鎖して自由には入れないようにし、入口で手荷物検査をしていた。今回みたいにトラックで突進されたら、ひとたまりもなかっただろうなぁ。

海外の観光地で手荷物検査のないところはない、ぐらいの感じだけど、それに比べると、日本はやっぱり平和ってことになるのかな。そんな日がいつまで続くのかは分からないけれど。

大多数の善良な人々が、ほんの一部の狂信的な思想を持った人の犠牲になるやるせなさ。そういうテロ犯を生み出してしまう、世の中の哀しさ。「世界平和を祈ります」なんてきれい事では片付けられない問題だけど、やはり願わずにはいられないね。
こんなんじゃ、お祭り気分もしぼんじゃうよね。

そして、今朝みかけたブログ。








まとめサイト問題、ふたたび

数日前にも書いたけど(キュレーションサイトの話)、ライターとしては、その後いろいろなところで見かける反応がやはり気になるところ。

昨日見かけたのは、「プロへの発注として通常より上乗せした金額を支払う代わりに、他のWebサイトも書籍も一切参考にしないで記事を書いて下さい」と言われたという話。

いやいや、それは無理だよってね。一切何も参考にしないで書くとなると、すでに自分の頭の中にあること、自分が過去に書いたもの、あるいは誰かに直接取材して口頭で聞いたことだけで書けってこと?

たとえ対面のインタビュー記事であったとしても、原稿としてまとめる上では、Webや書籍、新聞の記事などを参考にすることは多々ある。逆にいうと、ウィキペディアで簡単に調べられるようなことを、本人に直接聞くのも失礼。簡単に調べられることは下調べした上で、本人には直接じゃないと聞けないような話を聞くというのがマナーだと思う。

要は、程度問題ってことだよね、もちろん。

とはいえ、取材なしに、しかも「ありがちな軽いコラム」的な文章(広告タイアップ記事だったり)の場合、Webで調べた内容をつなげて文章を補足するということはよくあるので、ちょっと神経質になってしまいそう。

もちろん、1つのサイトに書かれている内容だけを出典にすると危険なので(情報の正確性という意味でも、著作権上のも問題でも)、複数サイトで書かれている内容をうまくミックスして書くのだけれど。

文章を書いていていつも思うのは、たった一行、たった一つの単語でも、「それって本当?」と疑い出してしまうと、その裏を取るために膨大な時間を取られることもある。読む方はそんなこと思いもしないだろうけど、でもその手間をかけるのがプロとしての責任だよね。

でも、そんな手間かけなくていいですから、もっと安く早く書いてほしいっていうニーズがあるのも事実で、その結果が今回の騒動ってことなんだろうなと。実際、紙に印刷される文章よりも圧倒的にこの手の問題が起こりやすいWeb媒体の文章というのは、紙に比べて遙かに制作費が安く抑えられることが多い。問題があったらすぐ修正したり記事を消しちゃったりもできる半面、一度拡散しちゃうと取り返しが付かないというのも皮肉だよね。

キュレーションサイトの話

最近話題のキュレーションサイト。

これってこの会社だけの問題じゃなくて、どこも似たり寄ったりなんじゃないのかなぁ。

ちょっと前にAIの話を書いたとき、最近のまとめ記事みたいなのは、そのうちAIにとって変わられちゃうんじゃないのという話を書いた(その日記はこちら)。

この手のサイトというのは、少しでも低コストで大量の記事をアップするために、内職程度のギャラで素人ライターに原稿を書かせているケースが多い。

となれば、冒頭のDeNAのような問題が出てくるのはみな同じなのではないかと。

要は、コストをかけてないんだから、その程度のものしかできないよと。

ちゃんとした専門家なり、プロに記名原稿書かせれば、クオリティは上がる代わりにコストも何倍もかかる。でも、「読者はそれほど専門的な話を読みたいわけじゃなくて、なんとなくさらっと分かったような気になって」(ここからが大事)「関連サイト(もしくは広告)をクリックしてくれればそれでOK」というのがホンネなんだろう。そのためにはいかに人を集めるか。

こちらのDeNa社長のインタビュー記事を読むと、SEO対策が行きすぎて、「ユーザーが喜ぶコンテンツ」よりも「グーグルが喜ぶコンテンツ」の比重を置きすぎたということを言ってる。

一時問題になったステマや、食べログのヤラセとまではいかなくても、原稿の中身自体は「客寄せ」であって、いかにビューをふやしてクリックしてもらうか。この手のサイトの目的はそこにあるわけで。

無料でいろんな情報が簡単に入手できるネットは本当に便利だけど、そこにビジネスが絡んでくるようになってから、ほとんどすべてのサイトにはそれなりの「下心」があるわけだ。(私のブログのように、なんの儲けもないサイトは普通は長く続かない(笑))

Webの運営にもお金画係ることを考えれば、それ自体は仕方のないことだし、下心があっても、本当に役に立つ情報を発信しているサイトもたくさんあるのも事実。

だけど、漠然とGoogle検索してるだけじゃ、そういうところに当たるのはむずかしい。

そもそも、だからこそ便利な「まとめサイト」や「キュレーションサイト」が増えてきたのに、そこ自体が信用できないとなるとね。

情報が増えれば増えるほど、「良質な情報だけ」を効率よくキャッチするのは、どんどんむずかしくなってきてる。

というような、「ネットあるある」な問題を顕在化したのが、今回の騒動なのではないのかな。変化の激しいネットの世界、これを機会に次なる「新しい視点」のサービスができてくることに期待しよう!





Appendix


クリックで救える命がある。

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びっけ

関東在住で松田聖子と同じ年。フリーでライターをしてます。

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