緩和病棟探しを勧められる

先日、姉と私がふたりで母の病院に行ったことで、「余命でも聞きに行ったのでは?」と疑い出した母。その後訪問診療にやってきた在宅のH先生にもそのようなことを尋ねたらしい。H先生にはあらかじめ、大学病院で私が聞いてきた内容は伝えてあるが、「余命なんて誰にも分かりません」と言ってくれたらしい。


ただ、その話の流れで、「将来のことをご家族と一度相談されてみては?」ということになり、「娘さんにも私の方から連絡しておきます」と言って帰ったという話は、母から聞いていた。

数日後にH先生から私に電話があり、「いざというときに入院できる緩和病院を探しておいた方がいい」とアドバイスされた。父を一人にできないという事情もあり、私としてはできるだけ在宅でというつもりで訪問診療の体制を整えたのだけれど、それがむずかしくなることも考えられるという。

先生の挙げる理由は、痛みが増して1週間に1度のケアでは対応できなくなるかもしれないこと、そしていわゆる下の世話が必要になってくることの2つだった。特に後者の件については、今のようにいっしょに住んで介護する人間がいない状態ではむずかしくなる。そんなことも含めて「ご家族で相談を」ということだ。さらに、母自身の希望も聞いてみるべきなのではと言う。

そして、年老いた親をいつまで2人でおいておくのか問題。基本姉が一緒に住むことになっているのだけれど、まだ決心がつかないらしい。いろいろ現状を報告して相談しているものの、どうも意思の疎通がうまくいかないので、どうしたものやら、、、という感じではある。

緩和病棟もすぐに入院できるわけではなく数ヶ月単位での時間がかかるので、元気なうちに探したり申し込んだりするだけでもしておいた方がいいというのがH先生の考え。「申し込んだからといって必ずしも入院しなくてもいいし」と。

そして、昨日は大学病院の診療予約日だったので、主治医である口腔外科のK先生と放射線科のM先生にも、意見を聞いてみた。

2人の話を総合すると、母の場合は首のリンパが腫れてきたときに血管を圧迫して大出血したり、呼吸困難になるケースも考えれるので、それを危惧しているのではという答え。もし出血したときに、入院していたから助かるというものではないらしいが、家でそんなことになるとやはり慌ててしまうだろうし。

それ以外は、いわゆる痰をとるとかいう処理が必要になるケースはないと思われるから、身の回りや下の世話以外に、特にケアをすることはないらしいのだけれど。

ついでに、今後の経過として想定できることを聞いてみると、一番多いのは誤嚥性肺炎を起こしてそのままというケース。ただ、M先生が「個人的には」と前置きした意見では、呼吸困難とか大出血とかで苦しむよりは、それが本人にとって一番ラクなパターンかもしれないと。

夕方、大学病院で処方された薬を届けに実家に行った。H先生からの電話でどんなことを言われたかは母も気にしているので、「もしも急に悪化したときのために」緩和病院を探しておくのを勧められたという話はしておいた。話の流れで、悪化したときには不安だから入院したいか、できるだけ家にいたいか、お母さんの希望も聞かないとねという話もしたけれど、「そんなのそのときにならなきゃ分かんない」。まあ、そうだろうね。

「癌になると、そんなことまで考えなくちゃいけないのね」とちょっとショボンとしてたけれど、いろいろなことを話してるうちに、もう話の内容はよく分かんなくなってるような気もする。超ポジティブな母は、自分が信じたくない、考えたくないことは、理解しない、記憶しないというフシがあるので。

そんなわけで、母自身が状況をどこまで理解したかは謎だけれど、とりあえず病院探しを始めなければという状況。メドだけつけておいて、いざ「そのとき」になったときに、母の希望や私たちの都合なども総合して判断することになるのかな。一度母と姉と私3人で話し合いたいところだけど、どうも姉は母とそういう話をするのは避けたいみたいだ。

ちなみに、昨日のビックリポイント。母は88歳の今に至るまで、落ち込んだことが一度もなかったそうだ。「この私がまさか落ち込むことになるなんて思わなかったわ!」というので、「え、本当に一度もないの?」「ないわよ」と胸を張る?母に、「どんな人だってみんなそういう経験して生きてるんだから、じゃあ、お母さんは今までそういう思いをしなくてすんだ分、今ノルマが来てるんだと思いなさい!」と言い放った娘は鬼?(笑)

でも、不思議なことに母はこういう風にいわれると途端に元気になって、「ほんと、あんたと話してると前向きな気分になってくるわ!」ってケラケラ笑ってるんだから、本当によう分からん。どうも、「可哀想、可哀想」と同情されるより、「そのぐらい、なんじゃい!」みたいに一喝される方がいいらしい。それだけ元気があることは、何よりですけどー。





2017.06.07 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 介護



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