読書録:『小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代』


タイトルに入ってる名前は、たぶん読者の目をひくために有名な2人の名前を並べただけで、別にこの2人を比べて対決させてるわけじゃない。その他大勢の料理研究家を紹介しながら(中でもこの2人のページ数は多いけれど)、その時代背景を分析した本。

それぞれの人が活躍した時代、日本のお料理事情はどうだったのか、主婦の暮らしや関心はどんなところにあったのか。こういう時代背景があったからこういうレシピ本が売れて、こういう料理研究家が人気になり……という感じ。食卓の歴史でもあり、レシピ本の歴史でもあり、主婦や女性の行き方の歴史でもあり。

西洋料理が憬れだった頃、エスニック料理がブームになった頃、お袋の味の基本レシピにニーズが高まった頃、時短レシピが求められた頃、男子レシピが注目された頃、エトセトラ。

著者は私よりちょっと若いけれど、かなり乱暴にまあまあ同世代として、出てくる料理研究家はほぼ知っている人ばかりでなかなか懐かしかった。江上トミ、飯田深雪、城戸崎愛、有元葉子、小林カツ代、栗原はるみ、土井勝、辰巳芳子、ケンタロウ、栗平心平、コウケンテツ、高山みなみなど。(平野レミがないのは、あえて避けたのか?)

ネット時代になって、素人ブログから本出しちゃう人もたくさんいるし、レシピ探すのもネットで検索しちゃうことが多くて、もうプロの料理家のレシピ本の時代じゃないのかなぁなんて勝手に思ってたけど、こうやって改めて歴史を振り返ってみると、やはりいっぱしの「料理研究家」のレシピ本っていうのはそれなりに魅力があるし、久しぶりにまたペラペラ見てみたいかな、なんていう気になった。

お料理好きな人もそうでない人も、「業界」にいた人も(笑)、私世代の主婦ならみんな楽しく読めるのでは?




2017.06.17 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 読書録



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