認知症の父の頭の中

毎日かかってくる父の「へんな電話」にはもう慣れたけど、ここに来て「ヘン度」も増してきているのが気になっている。


昨日の電話では、ひたすら私のケータイ番号のメモを読み上げ「アンタの番号は、これでいいんだな?」と繰り返す。「あってるよ。今こうやって話せてるんだから、問題ないよ」と言っても、「そうだ、そうだ」とさも当たり前のようなリアクションを取った直後に、「で、アンタの番号は」と戻る。まるでドリフのコントだ。

以前から、電話をかけたものの何を言いたいのか分からないということはよくあった。この「ケータイ番号のメモを読み上げる」というのは、そのあらわれ。いつもは、それを2,3回繰り返すと、お見舞いにはいつ行くんだ?という話になるので、用件はそれなんだろうと解釈していたけれど。

昨日は、どうもそうではないらしい。「なんだかトンチンカンになてしまって」と盛んに繰り返す。「よく分からんが通じないんだ」とか、「うまくいかない」とか。「何がしたいの?」「何に困ってるの?」と聞いても答えられない。「お母さんと話したいの?」と聞くと、「いやいや、そうじゃない」と即答する。きっと本心はその当たりじゃないかと思うけど、その後も続くところをみると、もっと違うことがあるのか。

何度もそんなやりとりを繰り返しているうちに、なんとなく思ったことは。どうやら今の父は、「なんだかよく分からないけど、大事なことを忘れてる気がする」という漠然とした不安があって、その謎を解く唯一の手がかりが、私のケータイ番号のメモなんだろう。だからとりあえずかけてみた。でも分からない。だから、ひたすら番号を読んでみる……。

父自身にも分からないことを私が察しようもないけれど、たぶんそんな感じなんだと思う。

そう思うと、電話をかけるまでもきっとひとりで悶々としていたのだろう父の姿を想像して、可哀想になる。きっとすごく不安なんだよね。もしかしたら、ちょっと前に話した「母はもうすぐ死ぬ」という事実を、本能的な防御反応で記憶から消してはみたけれど、頭の中になんとなくの不安材料としてだけ残っちゃってるのかな。

そんな電話の相手をする私も不安になってくる。そのやりとりを横で聞いてる夫はイラつく。

この1週間、みるみる容態が持ち直した母だけれど、父の方が先にどうにかなっちゃうかも。。。。こんな状態が続くのも、私としてはシンドイなぁ。


2017.08.13 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 介護



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