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読書録:『家族終了』


ベストセラーとなった『負け犬の遠吠え』など、ジェンダー本で人気の酒井順子氏のエッセイ。

「30代・未婚・子ナシ」女性を「負け犬」と称して一斉を風靡してから16年。両親と兄がこの世を去り、結婚せず子どももいない彼女は「家族」のいない身となった。それを「家族終了」と彼女は感じた。

「創造家族」を作らぬまま「生育家族」を失った今、自分の生い立ちや自分の家族の姿を振り返りつつ、世の中の家族感の変化、そして今後の家族のあり方についての彼女なりの意見を書いている。

自由主義が浸透し、集団としての結束を重んじる従来の家族感が崩れつつあるなかで、将来的には結婚と生殖を切り離して考えたほうがいいのではないかとまで言っている。

私自身も人間関係にはかなりドライな方だと思うけれど、さすがにそこまではなかなか割り切れないかなぁ。彼女は、結婚せず子どもを生み育ててないだけでなく、父のときは「母任せ」で、残った母も突然逝ってしまったため、親を介護した経験もない。そんな人生も大きく影響してるんだろうと思う。

「~なのではあるまいか」「~なのであります」「~ということなのでしょう」などという独特の言い回しが続くのはちょっと鼻についたけど、内容は安定の酒井順子的な?

中年後期にさしかかった「負け犬」の心境という意味では興味深いと思うし、20年、30年後には「負け犬の老後」についても書いてほしいと思う。あ、その辺は上野千鶴子センセイあたりがすでに書いてるか(笑)。でも、世代が違うとまた見方もいろいろ違うかもね。




2019.10.06 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



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