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読書録:「日本の近代(上)」

小学6年生に行った調査で、「卑弥呼やザビエルは知っていても、木戸孝允や大久保利通を知らない子どもが多い」という結果が出ていた。

名前と業績とを結びつける設問らしいんだけど、参考までに数字をあげておくとこんな感じ。

正答率がよかったのは(数字は%)

1.卑弥呼   「邪馬台国の女王になった」           99.0
2.ザビエル  「日本にキリスト教を伝えた」           98.2
3.ペリー   「黒船で来航し幕府に開国を迫った       95.8

悪かったのは

1.大久保利通 「薩摩藩出身で幕府を倒し新政府の中心となった」  19.9
2.木戸孝允  「長州藩出身で幕府を倒し新政府の中心となった」   23.3
3.大隈重信  「佐賀藩出身で国会開設に備え政党を作った」     28.1

(詳しくは、調査元のサイトで詳しく出てます。)
さもありなん、だよね。小学生といわず、中高生、いや大人に聞いてもあんまり結果は変わらなかったりして。

史学科出身の私でさえ、お恥ずかしながら幕末の人物って、かなり怪しい。それぞれ名前は聞いたことがあっても、何をした人かって、よくわかんない。

だって、学校の歴史の授業って、近代以降は本当に適当なんだもの。最近、NHKの「篤姫」を見たり、長崎旅行でいろいろな史跡を訪ねたりしたせいもあって、もう一度おさらいしたいなと思って、先日、こんな本を読んでみた。

日本の近代 上―教養としての歴史 (1) (新潮新書 261)

(↑のリンク、画像がなくて寂しい〜けど。)

著者は歴史学者じゃないので、学問的というより一般人の教養として説明している点がわかりやすい。単純に史実を追うだけじゃなくて、それぞれの流れや横のつながりがわかるというか。出てくる人物や事件、どれも名前は聞き覚えがあっても、詳しくは覚えてないものを、あ〜そういえばそんなのあったっけ、と過去の記憶をたぐりよせつつ、興味深く読んだ。

かなりかみ砕いて書いているので、きっと、専門家からすると異論を唱えたい部分もいろいろあるんだろうけど、こういう書き方をできるだけの著者の幅広い教養に恐れ入る。

ただ、新書という限られたスペースでさら〜っと流しているので、個々のこといついては、よくわからないままというか、これを起点にまた違う本でお勉強しないとダメかな、私の場合は。

それにしても、やはり日本の学校教育は、もっと近現代史をしっかり教えるべきだと思う。歴史としてひとくくりにすると、後の方が息切れになってしまうなら、幕末以降の近現代史を独立させて教えればいい。卑弥呼や信長よりも、明治維新や帝国主義、その後の民主主義をどう築いてきたか、国際社会の中で、どんな風な位置を歩んできたのか、っていうことは、今、そしてこれからの社会を理解するのに、とても大切なことだと思うのに。


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ビッケ

関東在住で松田聖子と同じ年。パソコン系のライターをしてます。メールはこちらからどうぞ。

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