読書録:『話し言葉と書き言葉』


話し言葉と書き言葉―テープ取材のテクニック話し言葉と書き言葉―テープ取材のテクニック
(1983/01)
藤村 勝巳

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すんごい古い本。テープ起こし業界では有名な廿さんが紹介していたので読んでみた。

講演会や対談、インタビューなどで録音したものを元にして原稿にまとめるための実践的なアドバイスが詳しく書かれている。

録音のための技術的なアドバイスのあたりは、何せ本が古いこともあり、今は使わないテープレコーダーのオススメ機種やテクニックのことなどが書かれていてまったく参考にならないのだけれど、それ以外の文章にしていくまでの過程では、ところどころ役に立ちそうなものもあった。

というのも、最近はインタビューや講演会などを録音してきて原稿を書くことが多い私。「話し言葉をそのままつなげても読み物にはならない」というくだりなどは、まったく共感。

話し言葉というのは、とにかく、適当なのだ。どんな立派な先生が理路整然と話しているようでも、そのまま文字にしてしまうと、主語と述語がかみ合っていなかったり、論理が飛躍してるということはとても多い。「あれ」とか「それ」とか「こうなっちゃったんです」みたいな表現も、その場で聞いてる分には理解できるような気がしても、そのまま文字にはできないので、「あれ」がいったいなんなのか具体的に書こうとすると、はて?と困ってしまうことも多い。

そんなわけで、聞いた通りではなく、背景知識も動員して補足しなくてはいけないこともとても多いのだけれど、そのためには自分がちゃんと理解してないとダメなわけで、まずそこを理解するためのお勉強をすることに戻っちゃたりすると、莫大な時間がかかることにもなる。

著書や講演の多い著名な人なら、似たような話をあちことでみつけられるので割と楽だけど、そうではないと苦労することも。

とはいっても、今はパソコンの前に座ったままで、たいていのことは24時間いつでもなんでも調べられるから、本当に便利な時代だとは思うけどね。

あれ、本の感想のつもりが、仕事の苦労話になっちゃった(苦笑)。

そんな感じの本なので、テープ起こしをする機会のある人、あるいは聞いてきた話から原稿を書く必要のある人には、実践的に役に立つことがあるのではという本でした。

2014.06.02 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 日々のできごと



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