読書録:『みちこさん英語をやりなおす』


みちこさん英語をやりなおす (am・is・areでつまずいたあなたへ)みちこさん英語をやりなおす (am・is・areでつまずいたあなたへ)
(2014/01/30)
益田ミリ

商品詳細を見る


アラフォー、子持ちの主婦である「みちこさん」が、知り合いの編集者に家庭教師をしてもらって、英語を勉強し直すというストーリーを漫画仕立てにしたもの。

副題に「am, is ,areでつまづいたあなたへ」とある通り、英語の勉強的な部分自体は、ごくごくごく初心者向けのもの。

英語を話せるようになりたい!と思って一念発起したものの、そもそも「主語」とはなんぞやから分からない。ものによってaとかtheとかつくのも分からないなどなど、正直、えっとー、中学1年のとき何してました?みたいなレベルなんだけど、なんでそうなのか、っていう英語と日本語の概念の違いについて語られてたりして、ある意味、深い話も。

学校英語では「英語はそういう決まりだからそう覚える!」と教えられるけど、そこがひっかかってるがために、本質的に理解できない、覚える気にならなかったというみちこさんに、先生役の知人が優しくレクチャー。

印象的だったのは、「なぜ英語は単数か複数かを区別するのか」という疑問に対しての当たり。

「ペンをとってください」と言うとき、英語だったら、「a pen」なのか「some pens」なのかを言わないと、相手は何本のペンをとってあげたらいいのか分からないと。その点日本人は、状況に応じて1本渡せばいいのか、数本渡すべきなのかを「察して」ペンを渡すと。

何ごとも日本人は「察する文化」であるとはよくいわれるけど、こんなところにもそういうものが影響しているとは、ちょっと目から鱗。

みちこさんじゃなくても、日本人なら誰しも、いちいち単数か複数かを考えなくちゃいけないってなんで面倒なの!と思うけど、それぞれの言語圏で、区別したいものと、気にしないものってのがあって、それが言語体系にも現れてるということを知るのは、外国語を学ぶ楽しみの一つだと思う。

たとえば、英語ではsisterとしか言わなくても、日本人はそれがお姉さんなのか妹なのか、気になる。彼らは気にしない。そういう違いだよね。日本人が年齢の上下にこだわるのは、儒教文化の名残? 同じ儒教文化が今ももっと濃く残ってる韓国なんかでは、親戚のオバサンオジサンも、自分の両親より上か下か、あるいは父親のきょうだいなのか、母親のきょうだいなのかで、全部呼び方が違ってたり。直系の「家」の人間かそうじゃないかの違いなんだろうね。

漫画だし、内容スカスカだから、あっという間に読み終わっちゃう。みちこさん同様、そういうところがひっかかって勉強する気にならない人にとっては、目から鱗なこともあるかも。

2014.07.02 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

カレンダー(月別)

09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: