読書録:『「昔はよかった」と言うけれど』


「昔はよかった」と言うけれど: 戦前のマナー・モラルから考える「昔はよかった」と言うけれど: 戦前のマナー・モラルから考える
(2013/10/08)
大倉 幸宏

商品詳細を見る


凶悪犯が増える、車内マナーが悪い、お年寄りに席を譲らない……などなど、「最近日本人のマナーがなっとらん」的なことがよく言われるけれど、じゃあ、「最近」じゃない「昔」の日本人はどんだけマナーがよかったの?という疑問を検証した本。

著者は私より10歳ぐらい若い男性。肩書きによると、特に研究者とか大学の先生とかではないみたい。

戦前の資料を調べて、当時の日本人がどんなマナーだったか、「証拠」を挙げて紹介していく。

結論として、戦前に比べたら現代の方がよっぽどマシじゃん!ってことで(笑)。

そりゃそうだよね、って、前半のちょっとを読んだだけで納得しちゃったので、実は中身はほとんど読んでないんだけど。

ここで言われているような、いわゆる「公共のマナー」っていうのは、やっぱり経済的な余裕や教育の賜、そして「西欧に追い着け追い越せ」ムードの中で培われてきたものなんだと思う。

今でもいわゆる先進国と途上国との違いってあるし。というか、ここで出てくるマナーのなさを嘆く戦前の資料を読んでいると、まるで今の中国人をバカにした記事とそっくり。要するに、ちょっと前は日本もそんな光景がたくさんあったってことだ。

最近仕事で福澤諭吉の書いたものとか、教えとかの話に接することが多いんだけど、「モラルとは心の行儀という」かいって、一生懸命、人々に広めようとしていた跡が見える。

その福澤さんが、「イマドキの若者は」って嘆いたって話は前にも書いたような気がするけど、この本のタイトルにあるような「昔はよかった」っていう発想は、今も昔も永遠に生き続けるってことなのかもね。

2014.08.14 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 読書録



コメント

「昔はよかった!」って、なぜ言われ続けているのか、不思議でならない一人です。
単なるノスタルジアですよね。

気候だって、昔も暑かったし、光化学スモッグ警報だって、よく聞いてました。

不衛生で汚かったし、列だってきちんと並ばなかったし、差別だって露骨だった。

今の日本が最高とも思わないけど、中国や韓国のマナーを見たら、昔が良いなんてナイ。ないわ~。^^;

「若者」についてはどうかな~。
ビッケさんはどう思いますか?

2014/08/18 (月) 13:45:57 | URL | ミーナ #- [ 編集 ]

ミーナさんへ

ほんとですよね。基本的にはほとんどのことがどんどんよくなっているのに、そのうちのほんのちょっとの「昔はよかった」ことが、すごくクローズアップされすぎるのかなと思います。若者もそう。私たちの若い頃より、今の子たちのほうが、いろんなこと考えて、ちゃんと場の空気も読んで(笑)、賢いと思いますよ。

2014/08/18 (月) 13:48:57 | URL | びっけ #- [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

カレンダー(月別)

09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: