読書録:『日本語が見えると英語も見える』


日本語が見えると英語も見える―新英語教育論 (中公新書)日本語が見えると英語も見える―新英語教育論 (中公新書)
(1994/10)
荒木 博之

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なぜ日本人は英語が苦手なのか?という問いから始まって、英語と日本語の違いを解説する。

筆者曰く、対象の切り取り方が、日本語は感覚的、あいまい、英語は論理的という決定的な違いがあって、英語が話せるようになるには、思考そのものの世界観を変えていく必要がある、と。

で、実際に英語を考えるときは、日本語をそのまま英語にしようとするのではなく、これを英語的に言うとどういう世界になるか、みたいな「中間日本語」に直してから英語にするとよろしいと。

言ってることは分かる。ごもっとも。

ご親切に「中間日本語」辞典までつけてある。読むと、なるほどーと思うけど、残念ながら、私のレベルでは、こんなむずかしいことは言えなくていいです、みたいな(笑)。単純にふーんと思いながら読むのは面白いけど、例がたくさんありすぎて、途中で面倒臭くなって読み飛ばしちゃったけど。

ある程度の英語は話せるけど、どうしても直訳調から卒業できない、とかそういう人が読むと、気づきがあるのかしらl。そうそうこれが言えなかったのよ!っていう人は、例がたくさんある分、直接すごく役に立つのかも。

ちょっとおもしろかったのは、日本の英語教育をどうするかっていう提言。

なんせ、この本20年前の本だから!
その頃と今とでは、英語教育の現場も違うし、必要とされる英語の質も違うだろうし。でも、その違いを眺めるのもなかなか趣があるというか。

「日本人は英語が苦手」っていうこと自体は、今でもよく言われること。筆者の言うように思考回路が違う的な理由、日本人はシャイだから間違えを恐れすぎて上達しないとか、いろいろあると思うけど。

やっぱり、最大の理由は、「英語できなくても日々の暮らしではまったく困らない」。これに尽きるんじゃないのかな。

アジアの国々で、観光に携わる人が日本語を上手に話してるのを聞くと、話せるようになれば直接いい仕事につながるとか、そういうモチベーションって大きいんだろうなと思う。

昨日の日記に書いた、ヨーロッパの人の英語の割合を見ても、歴史的な大国というか、自国の影響力が大きい国ほどは英語を話せる割合が少なくなる。自国の言葉を話せる外国人がそこそこいたり、その国の言葉でのコンテンツも豊富だったりすると、わざわざグローバル言語としての英語を学ぶ必要性がなくなるのはもっともだと思う。

となると、多くの日本人が英語ペラペーラになる日は、当分こないのかもね。

2014.11.20 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



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