読書録:『エーゲ海ゆらゆら』


エーゲ海ゆらゆらエーゲ海ゆらゆら
(2004/09)
渋沢 幸子

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以前、ここにも書いた『イスタンブール、時はゆるやかに』という本(そのときの読書録はこちら)を書いた著者の、エーゲ海の島をめぐる旅行記。

トルコの専門家である著者が、かつてオスマントルコの支配下にあった島々を尋ね、その痕跡を探すという旅。

エーゲ海というとギリシャのイメージだけど、そんな前提の旅なので、旅のはじまりはトルコ。そこから船に乗っていくつもの島を訪れながら、最後はギリシャのピレウスという港がゴールとなる。

この本に出てくるレスヴォス、ヒオス、サモス、コスという島々は、ギリシャ領ではあるけれど、地理的にはきわめてトルコに近い。どれも船で1時間とかあれば行けちゃう、日帰り圏なのだ。改めて地図を見てみると、なんでここがトルコ領じゃないの?と不思議に思うぐらい。

実際、出てくる食べ物や習慣などは、驚くほどトルコと同じ。

そういえば、トルコから帰ってきた後、クレタ島を特集した番組をみていたら、出てくるお土産や食べ物が、ことごとくトルコで見たモノと同じでビックリしたっけ。

透明だけど水を入れると白く濁る蒸留酒(トルコ:ラク、ギリシャ:ウゾ)、粉を直接入れて火に掛ける珈琲(トルコ珈琲、ギリシャ珈琲)、ミートローフみたいなひき肉料理(トルコ:キョフテ、ギリシャ:ケフテス)、目玉みたいなガラスのお守り(トルコ:ナザールボンジュ、ギリシャ:マティ)とか。

オスマントルコの支配は300年以上続いたわけなんだから、さもありなんなんだけど。

そもそも、ギリシャって「ギリシャ」っていう国がずっとあるようなイメージを持っていたけど、実際に国として独立したのは19世紀になってからのことらしい。アテネやスパルタが栄えていた頃は、バラバラな都市国家だし、その後、アレクサンダーのマケドニアはギリシャの一部と考えるとしても、ローマ帝国、ビサンチン(東ローマ)、オスマントルコと2000年も他国支配を受けてきたんだって。へー、そうだったのか。

そんなにも長い間他国の支配を受けながら、ギリシャ語とかが今も残ってるって、ある意味すごいかも。イスラム化されなかったことも。

と、話は本からそれたけど。

そんなお勉強ができたことを含めて、おもしろかった。
相変わらずの気ままなひとり旅で、すごい絶景とかグルメとかが出てくるわけじゃないけど、いいなー、行ってみたいなぁと思ってしまうのは、前回読んだ本と同じ。

前回のトルコのローカルな地方よりは行きやすそうな感じだったので、いつか行ってみたい!ミコノス島とかサントリーニ島とかは、最近すごく人気だから、バックパッカーじゃなくても楽しめそう。イスタンブールももう一回行きたいと思ってるし、イスタンブール往復で、エーゲ海の島に行くのもいいかも~。

2014.11.23 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



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