読書録:『そして、星の輝く夜がくる 』


そして、星の輝く夜がくるそして、星の輝く夜がくる
(2014/03/06)
真山 仁

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東日本大震災の被災地の小学校に、臨時で赴任した男性教師を主人公にした小説。
あまりにも物わかりのよすぎるの児童たちに、我慢しているものを吐き出させるための壁新聞を作らせるなど、何かと「お騒がせ」な先生が、地元のおとなたちと衝突を繰り返しながらも、児童たちとの交流を深めていく。そして、実は自らも阪神大震災で家族を亡くしたという体験を持つ自分自身の心の傷とも向き合っていく……というような物語。

著者は、自らが阪神大震災を体験したそうだ。この物語はあくまで完全なフィクションだというけれど、、東北の被災地での出来事も、おそらくさまざまな取材を重ねて実話をベースにしてあるのではと思われ、いかにも「実際にもそういうことがあったんだろうなぁ」という感じを受ける描写が続く。

重たいテーマでありながらも、無理に感動的なドラマとして描かれていはいないし、この先生の関西弁のひょうひょうとしたキャラクタの効果か、暗い話ではない。希望が感じられるような前向きな印象を受けるのは、やはり著者自身が被災経験があるからなのかな。

本当の現状を体験した人からしたら、すべてがきれいにおさまり過ぎるようにも感じるかもしれないけれど、いろんな問題提起も含みつつ、すべてを受け入れて前を向いて歩いて行く人たちへのエールを感じられる話だったと思う。

2015.01.09 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



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