読書録:『ドイツで、日本と東アジアはどう報じられているか?』


ドイツで、日本と東アジアはどう報じられているか?(祥伝社新書)ドイツで、日本と東アジアはどう報じられているか?(祥伝社新書)
(2013/10/02)
川口マーン惠美

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著者はドイツに長く在住している日本人女性。内容は、ほぼタイトル通りで、原発事故、尖閣や慰安婦、アベノミクスなどの日本の問題をどう報じているか、実際のメディアの引用を多用して、解説を加えている。

一言でいうと、日本人が思っているよりも、はるかにドイツは反日だということ。その理由は、敗戦国から経済成長したライバルという面もあるし、日本外交のアピール力が足りないという指摘も。

反対に、中国などはかなり露骨なメディア操作をしているとか、そもそも中国人とドイツ人は「ウマが合う」ところがあるとかで、対日よりは、はるかに対中感情の方がいいのだそうだ。

と、なかなか日本人にとってはショックな話が多い。「証拠」となるメディアの記事をたくさん挙げているので、信憑性はあるような気はするけれど、そうはいっても、あえてそういうものだけピックアップしたのかもしれないし、彼女自身がかなり右よりな印象なので、その辺の中立性がどこまで保たれているのかは、正直よく分からない。

ただ、amazonの書評を見る限りでは、「自分もドイツに住んでたからよく分かる」というような感想を書いてる人も何人もいたので、なまじっか過激に強調しているというわけでもなさそうだ。

実際、メルケル首相が来日したって話はほとんど聞いたことがない。実際の回数は調べた限りでは、この10年の在任中2回だけ?(うち1回はサミット)。一方で中国には何回も行っているのに、みたいな記事を前にどこかで読んだことがあるような。普通欧米の首脳は、日中をセットで来ることが多いのにね。

そんなメルケルさん、まさに今年の3月に来日するようですが。(韓国と中国のセットで)

なので、言われてみれば、ドイツが日本より中国と仲良しってのは、さもありなんな感じ。

考えてみれば、日本人はドイツのこと、知ってるようでほとんど知らない。なので、こういことも「知らぬが仏」な部分もあるのかもしれないけど。露骨に嫌われているというほどではないわけだし。

でも、やっぱりそういう真実とちゃんと向き合うことも必要かなとも思う。

いいか悪いかは別として、日本人が当然だと思っていることがそう思われてない可能性があるってことに気がつくのは大事だし。領土問題にしても、それ以外のことにしても、できる限り第三者を味方につける(少なくとも敵に回さない)ことは外交上大事だよね。

というお勉強になった本でした。

2015.01.15 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



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