読書録:『ロシア語のしくみ』



恒例の、「読む」語学入門書である「~語のしくみ」シリーズ。

その言語をまったく知らない人を対象に、その言語がどういう仕組みでできているかを新書版1冊分で説明する本。これだけでは、本当にかじる、どころか「なめる」ぐらいしかできないけど、ゼロの状態で読む分には、なんとく、ほーと、ぼんやり分かるという意味で気に入っている。

で、今年はロシア語。

この春からNHKのテレビ番組とラジオの講座を聞き始めただけの状態で読んでみた。

前に書いたけど、私にとってのとりあえずの目標は「文字が読めるようになること」。なので、最初の方の文字の読み方のあたりは、けっこう真剣に読んでなかなか役に立ったと思う。説明の文章も、適度にゆるくて親しみを持てる内容になっている。

ただ、後半のさまざまな活用のところになると、さすがに読み流すだけで精一杯。

男性名詞、女性名詞、中性名詞があって、それに続く形容詞も活用するというあたりはイタリア語などと同じなので、ふんふんという感じ。ただ、名詞まで活用するとなるとお手上げ。「~の」「~に」「~へ」など、その名詞を変化させてあらわすんだって。固有名詞まで。こんなのは初めて。

そういえば、高校時代、東大に進んだ先輩が「動詞が48種類も活用する言葉を話す人間とわかり合えるわけがない!」と力説していたのを思い出す。(「動詞が48種類」のところは具体的には違うかも。遠い記憶なので)。当時は仮想敵国ソ連の時代だったので、そんな感じの話の流れの発言だったような気がするけど、ロシア語ってそんなにむずかしいんだーと思ったことはよく覚えてる。

まあ、今のところは文法まで理解するつもりはないので、なんとなくそういうのがあると分かっただけで良しとすることに。

読んでいて思ったのは、文法的には少しドイツ語に近いところもあって(そもそもの体系は全然違うけど)、やはりエリア的に近い言葉って、影響し合うのかなと。

あと、何かと省略して短くしちゃいたい傾向があるようで(活用が多いのも、それ一語で表すため?)、ロシアみたいに寒いところでは、できるだけ口を開けたくないからなのかなぁとか、勝手に想像したり。

そんなことをつらつら考えるだけでも、なかなか新鮮で楽しい経験だった。

同じシリーズで『ロシア語のかたち《新版》』という本があるようなので、読んでみようかな。

2015.05.18 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 読書録



コメント

何を隠そう大学時代に1年間「舐め」ました。ロシア語。
ほら私、語学マニアだから。4年の時、自由科目で1年だけ取りました。もうほとんど忘れちゃったけどね。
名詞の語尾が活用するってなんか格変化みたいなものよね。
ドイツ語も確か格変化するからなんか似てるって私も思いました。
(ほら、我々第二外国語がラテン語系の人間だったから、そうじゃないものは一緒に思えちゃうんだよね)
ワーニャとかワーシェンコとかなんかいわゆるロシアらしい名前だけじゃなくてタカハシだってタカハシューとか変化しちゃうのが新鮮で、
ロシア文学では登場人物の同じ人をいろんな呼び方しててわけわかんなくなることがあったけど、
あれは固有名詞まで格変化するからそのせいもあるのか、ただ愛称みたいに語尾が変わるだけじゃなくて、名前に「てにをは」がくっついてるからいろいろ変わってたのかな、とか。
とにかくやっぱり、言葉を知ることはその国を知ることだと思うので、おおいに頑張ってください。(うらやましいです(^O^))

2015/05/18 (月) 23:25:15 | URL | YUcana #jcOaHd1Q [ 編集 ]

YUcana さんへ

まー、そうだったの>語学マニア。

>ロシア文学では登場人物の同じ人をいろんな呼び方しててわけわかんなくなることがあったけど、

そうか!なるほど。そういえば、戦争と平和を読もうとしたとき、最初の方でもう誰が誰やら分からなくなって挫折しちゃったんだけど、あれはそういうことだったのね。

>言葉を知ることはその国を知ることだと思うので、

本当にそう。実際に使う使わないじゃなくて、そういうのがすごく面白いと思う今日この頃。いつかはアラビア語とかも「なめて」みたい(笑)。

2015/05/18 (月) 23:29:50 | URL | びっけ #- [ 編集 ]

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