本のつくり方、売れ方

先日紹介した、NPO理事長の本。



出版後、理事長さんの元に寄せられる感想メールをときどき転送してくれるのだけれど、なかなか好評らしい。

テーマが限定されている地味な本なので、もちろんベストセラーになるわけではない。感想を書いてる人も、もともとこういう活動に関心があったり、理事長さん自身と接点があったりした人のようではあるものの、関心を持ってる人に面白かった、よかったと言ってもらえるというのは、本望というか。

今回の本は、理事長さんという強烈な個性を持つ人がいて、彼のこれまでの活動の内容、それを分析したり説明したりする能力、そして出した本を広く宣伝できるネットワークというのが大きな武器になっている。私は、それを文章という形にしただけ。

そのあたりの役割分担について、今日のちきりんさんのブログが分かりやすく説明していた。

本に必要な4要素のアンバンドリング

本が売れるために必要なのは、コンテンツ、文章力、企画編集力、販売力の4つ。著者本人がこれを全部持ち合わせている必要はもちろんなくて、特に強力なコンテンツを持ってる人であれば、あとの部分はプロに任せてしまえばよしと。それが芸能人とかアスリートとか本人自体に知名度があれば、販売力も加わるから鬼に金棒。

逆に4つの要素をバランスよく、まあまあ持ってる程度だと厳しいよと。文章力や編集力はそこそこあるけど、自分自身にはたいした体験もなく、つまりコンテンツがないのなら、コンテンツを持ってる人に取材して本にすればいいと。私みたいな職業ライターはこのカテゴリに入るのかな。

コンテンツも文章力、編集力もないけど、ネットワークがある人(フォロワーがたくさんいるとか)なら、販売力以外の部分を全部外部調達しちゃう手もある。

ごもっともな意見だけど、それを明快に解説して納得させるところは、さすがちきりんさんだわね。

理事長さんの場合は、ご本人がコンテンツと販売力を持っていた。だから他の部分を補うべく、私というライターを使ったわけだ。以前にも同じ手法で2冊の本を出した実績があり、自らの影響力、販売力を駆使してそこそこの数を売っている。だから、今回も出版社は二つ返事で出版を引き受けてくれた。そして、そのからくりと本人自体がよく分かっている。

そんな経緯でできた本なので、出版社には最後の段階でちょっとアドバイスをもらったのと、装丁や印刷、販売という仕上げをやってもらった。タイトルは私と理事長さんと出版社の担当者と3人で知恵を出し合って決めた。すべての取材や執筆を終えた時点からの合流にもかかわらず、出版社の担当者は私たちの思いをくみ取って、装丁などもうまくやってくれたと思う。

本を出したり何かを書いたりするときはいつも思う事だけど、私としては、読んだ人のひとりでも多くの人に、何かの気づきやパワーや元気や、そういうプラスの作用があるといいな。


2015.06.02 | | コメント(2) | トラックバック(0) | おしごと



コメント

ごめんなさい、自分ではまだ購入していません。さっき、図書館から電話がきて「リクエストの本がご用意できました。」って言われました。

2015/06/02 (火) 20:36:40 | URL | おぐママ #- [ 編集 ]

おぐママさんへ

あら~、リクエストしてくれたんですね、ありがとう。読んでいただけるだけでうれしいです!

2015/06/02 (火) 20:52:32 | URL | びっけ #- [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

カレンダー(月別)

08 ≪│2017/09│≫ 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: