読書録:『フェルドマン博士の日本経済最新講義』



著者はモルガン・スタンレーMUFG証券のチーフエコノミスト。高校生のときに日本に留学、その後日本研究などで学位を修め、IMFで働いた後、現職で日本に赴任というのが、そのプロフィール。

そんな著者が、証券会社という現場から見てきた現代の日本経済の問題点を解説しましょうという本だ。

世界経済全体の概観から始まって、アベノミクス、エネルギー政策、労働市場、少子高齢化、地方再生と、よく言われる諸問題について、何が問題なのか、そしてその解決策についての著者の考えなどが繰り広げられる。

ページ数もそれほど多くなく、文字も小さくないし、文体も著者が語りかけるようなスタイルで書かれているので、それほど肩肘張って読まなくても読みやすくなっていると思うし、まさに日本経済の諸問題をおさらいするにはいいかもしれない。

著者独自の主張として印象に残ったのは、以下の3点。
・アベノミクスは高く評価していること
・日本の農業は成長産業として有望であるということ
・高齢者への社会福祉を大幅に減らすべきであること

感想としては、「・・・だから、・・・なのです」という理屈が、うーん、そう簡単に言えるのかなぁと感じられる部分もけっこうあって,全体的に、「すっきり、よくわかった!」と思えなかったのが正直なところ。

これだけ幅広い問題をコンパクトにまとめているので、著者としても言葉足らずな部分もあるのだろうし、もっと詳しく説明してもらえば、納得できるのかもしれない。

そして、前書きには、他の知識や情報と「結合」して新しいアイディアを生み出していく、そのひとつの要素としてこの本が役立てばいいというようなことが書かれている。そういう意味では、「考えるヒント」はたくさん見つかるかも。

2016.02.12 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

カレンダー(月別)

05 ≪│2017/06│≫ 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: