読書録:『伝え方が9割』




ベストセラーとして本屋の店頭に平積みされているのはずっと前から見て知ってたこの本。先週あたりにテレビで取り上げられてたのを見て、図書館で借りてみた。

著者はコピーライターで、いわゆる人の「心に刺さる」言葉をつくるプロ。その経験から、普段口にするちょっとした言葉も言い方を変えるだけで、相手の反応はずいぶんちがってくるよ、というお話。

たとえば、誰かをデートに誘いたいとき、正攻法でむずかしそうなら、「驚くほどおいしいパスタ屋があるんだけど、いかない?」と誘ってみるとか。相手がそういうのを好きそうな子だったら、ノーがイエスに変わる確率はグンとアップすると。

「伝え方」のノウハウを伝授しているだけに、そのノウハウの伝え方も上手なので(笑)、ほー、なるほど、そうかも~、うん、使えそう、今度やってみよう的な気分にさせてくれるところが、ベストセラーになったんだろうと思う。

実は今単行本の仕事をしているんだけど、各章や小見出しにキャッチーな言葉を入れたいという話になっていて、ちょっと頭を悩ましていて、そんなときにこの本の内容をテレビで見て興味を持った。

確かに、役に立ちそうな具体的な事例やポイントが分かりやすく解説されてる。私のような仕事をしている人じゃなくても、普通の会話で使える例がたくさんあるので、一読してみて損はないのでは、という感じ。

ところで、この本には、冒頭に「手帳にはさめる超縮小版」という紙が折り込まれている。これを切って持って歩いてねという、大変親切な仕掛け。

ここには、本書の内容が図入り、箇条書きで簡潔に書かれている。ただ、端的に伝えるのがうますぎて(笑)、これだけ読めばオッケーと思ってしまうのが正直なところ。

というか、中の文章を読んでも、それを補足してあるだけ。なので、本屋さんで冒頭をサッとみて、それで理解できたら中身を読む必要はないような。

まあ、中身には著者が元々は「伝え方」がとても下手な人間だったけれど、博報堂のコピーライターという職についてしまって、苦労をして、いろいろ研究した結果見出したこの法則をあてはめるようになったら、見る見るコピーの腕がアップし、各種の章を受賞するようになりました的なエピソードも書かれている。

つまり、上手な伝え方というのは天性のものではなくて、ちょっとしたテクニックを意識するだけで、今すぐ上達できるのだと、モチベーションを上げてくれる。

なので、やはり1冊通して読むと、より「やってみよう!」っていう気にはなるかもね。あとになって忘れちゃったときも、手元にあって読み返せるとか?

なーんて、フォローする気になったのは、最近出版不況のニュースを立て続けに見たせいかしら(笑)。

2016.02.29 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



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