映画:『美術館を手玉にとった男』

映画づいてる今日この頃。この前行った、例の地元の名画座で気になるのがあったので、行ってみた。

親もGoogle chromeも調子悪くて(並列か!)滅入る気持ちの気分転換も兼ねて。

美術館を手玉にとった男

アメリカであった実話を題材にしたドキュメンタリー。
数多くの贋作を全米各地の美術館に寄贈した男性が主人公。

そのレパートリーの広さと数、作品の質の高さもさることながら、一切のお金を受け取らないという奇異な展開がなんともミステリー。

とはいえ、彼には何の下心もなく、「純粋に」自分の才能を活かした慈善活動を行っているつもりらしい。

映画は、本人とそれをとりまく人々のインタビューで構成されている。俳優さんではないので、ボソボソしゃべってたりしているせいもあって途中ちょっと船をこいでしまったりしたのだけれど、つまらなかったかというとそうではなくて。

「彼」は、元々精神病の治療歴があったり、今も薬を飲んでいるとかで、ちょっと普通の人とは違う感じもある。家族も友だちもいないみたいだし。

ただ、あれだけの作品をつくれるということは、ある意味の天才であるわけで、「その才能を活かしてオリジナルを描いてみたら」と助言されるのだけど、彼にしてみれば、0から芸術作品を生み出していくのとは、まったく別のことなのかなぁという感じ。

ネットでいろいろな人の感想を読んでいたら、贋作を描き、それをいろいろな人物に扮して寄贈して歩くという行為は、彼自身による「アートセラピー」だったのではという分析があって、なるほどと思った。

実話である以上、彼は今もこの世に存在しているわけで、これだけ顔と名前が知れ渡ってしまった以上、もう同じ行為を繰り返すのはむずかしいだろうに、これからどうやって生きていくのかな。

元々それでお金を稼いで食べていたわけではないけれど、彼の生きがいともいえる行為ができなくなってしまったら、心の支えがなくなってしまうのではなんて心配も。

こういう、派手さはないけど、印象に残る映画って、名画座ならではだよね。近所だから、さっと観てさっと帰ってくられるもいい。
せっかくの地元の映画館がつぶれないように、またせっせと観に行こうっと。

2016.03.19 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画など



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