読書録:『諦める力』



元陸上選手の為末大さんが書いた本。

去年の11月に仕事で彼の講演会を聞く機会があり、その流れで興味を持って読んでみた。

本の内容もそうだけど、講演会の話を聞いていても、とにかく理屈っぽい人。スポーツの世界っていいわゆる「体育会系」な人が多い中で、浮いてたりしてたのかな。

自分なりの理屈があって、それゆえに大学時代からはコーチもつけずに一人で闘っていたらしい。

で、この本の内容は。
何ごとも、特にスポーツ選手などでは、「あきらめないで最後までがんばった」ことが美徳とされる。そんな常識に対して、あえて「あきらめること」ことも必要なんじゃないのというのが彼の意見だ。

陸上選手にとっての花形といえば、100m。誰もがそこを目指すのが夢。子供の頃から足が速かったという彼も、早熟だったこともあり、ある時期までは敵無しの状態だったらしい。それが、だんだんと状況が変わってきて100mでは勝てなくなったとき、400mハードルという種目に転向する。

この種目なら、世界の舞台でも闘えるかもしれないという希望を抱いて。

そこには葛藤がなかったわけではないけれど、それでも勝てない種目で埋もれているよりは、マイナーな種目でも世界一を目指したい。

実際に、彼は五輪でこそ結果を残せなかったものの、世界選手権で二度も銅メダルを獲得という快挙を成し遂げる。

同様に、一般の人の人生においても、あえて「あきらめる」ことで新しい可能性が広がることもあるのではないか、というのが書かれている。

「あきらめる」ということを、「やめる」というようなネガティブに捉えず、より成功率の高い道を選択するというポジティブに考えてみてはどうかと。

負け惜しみともとられかねないけれど、そういう考え方で救われるケースはたくさんあるのかもしれないね。

2016.04.08 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



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