読書録:『謎解きフェルメール』『フェルメール全点制覇の旅』

9月のフランス行きでは、ついでにオランダの美術館にも行く予定なので、フェルメールに関連する本を何冊か読んでいる。そのうちの2冊をまとめて紹介。




まずは『謎解きフェルメール
フェルメールの全作品について、描かれた時系列で1点1点解説したもの。フェルメール自身の生涯にも触れつつ、時代背景やその絵にこめられた意味などについて詳しく説明してくれる。一般の人向けに話し言葉でわかりやすく書かれており(Amazonレビューでは、「おばさんくさい」と評されてたけど)、100ページ程度の薄い本なので、気楽に読める。著者の個人的な思い入れなどが断定的に書かれている技術的な評価については、まあ、それはそれということで。

巻末には年表や所蔵美術館のリスト案内などもあり、まさにフェルメールについて知りたい人にはピッタリの本。

もう一冊の『フェルメール全点踏破の旅』は、同じ著者による、「フェルメールの全作品を見に行く旅」という企画の本。この本もフェルメール作品一つひとつについての説明が出てくるけど、上の本と比べるとあっさり目で、それを見に行く過程をドキュメント風に綴っている。それぞれの絵がその美術館にたどり着くまでにどんな運命をたどったかという話も興味深かった。

ちなみに、フェルメールという画家の作品は残っているものがものすごく少なくて、現在存在するのは37枚と言われている(真作かどうかの異論によって正確な数は諸説あり)。そのぐらいだと、「全点踏破」を、やろうと思えばできちゃうかも!と征服欲が出てくるのは分かる気がする。

まさにこれからフェルメール巡礼の旅(だけじゃないけど)に出ようとしている私にはピッタリ。とはいえ、私が行くのは、すでに行った所を含めても、この本に出てくるうちの一部なんだけどね。

「全点踏破」という企画でありながら、実はこの旅ではそれが成し遂げられていない。というのは、1点、盗まれたまま行方不明のものがあるから。それ以外にも、今までに何作かが盗まれては見つかって……というような事件がたびたびあったらしい。その話は、『謎解きフェルメール』の巻末にもまとめられている。

それにしても。
フェルメールって、作品数が少ない割にこの手の本がたくさん出ていてビックリ。世界的にも人気があるらしいけど、日本でも大人気でフェルメールの作品が来日するとちょっとした大騒ぎ。印象派と同じく、宗教色がほとんどないので、キリスト教が分からない日本人にも分かりやすいのが魅力なのかな。

2016.06.24 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



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