読書録:『がんでも長生き心のメソッド』


間もなくガン治療に突入する母のポジティブ思考布教運動(笑)の一環として読んでみた。

ステージ4のガン患者と「精神腫瘍科」の医師との対談の形でまとめられた本。

ガン患者さんの方は、多分私よりちょっと年上と思われる女性のコピーライター。本が出るほぼ1年前に炎症性乳がんと診断されたものの、すでに手術は無理な状態。抗がん剤治療を進める傍ら、心の状態の救いを求めて訪れたのが、聖路加病院の「精神腫瘍科」。そこで対談相手でもある医師と出会ったことで、現在「元気にホルモン治療中」だそうだ。「与えられた命」を全うするためにも本でも書いてみたら?とこの医師が進めたことで、この本が実現したというわけ。

対談形式なのですべて易しい話し言葉で書かれており、とても分かりやすい。瀬戸内寂聴さんのドデカイ文字の本でも「むずかしい」とのたまう母にはおよそ無理だけど、私ぐらいの年代の人だったら、サクサク読めると思う。何より、終始明るくカラッとした雰囲気なのがいい。

本に書かれていた内容自体も、母にというよりは、今は病気ではないけれども自分自身が読んで興味を持てるものだった。

特に、「あの世はあるの?」という質問に対して、「魂が向かう異次元の空間の存在というのは、量子力学的にも証明されている」という話。詳しいことは書かれてないし、そもそも量子力学ってなんだか分からないのでそれ以上知るよしもないのだけれど、「科学的な根拠」と言われると、ちょっとすがりたくなるような。

といっても、怪しい話ではまったくなくて、そもそも信じるも信じないも自由、だけど、「信じた方がお得ですよ」という理屈は、なかなか説得力がある。

別の研究では、スピリチュアルな人の方が「幸せに死んでいく」というエビデンスがあるそうだ。実際にあの世があるのかどうかなんて、絶対わからないけど、信じるだけで幸せに死ねるなら、確かにお得よね。まさに、「信じる者は救われる」ってやつか。

あと、「祈り」の効果についても、まず誰かのために祈るという行為そのものが、幸福ホルモンを分泌していい効果があるらしい。反対に誰かを呪うのはストレスを伴うので自分の体にもよくないそうだ。そして、一攫千金を願うような利己的な祈りも、悪影響。つまり、人のために祈るのがいいって、まるでこのまえ寂聴さんが言ってた話と同じだ!

などなど、ガン患者じゃなくても興味深い内容だったので、こういう話に興味のある人、メンタルに光を求めてる人はぜひ読んでみて。

ついでに、もう一冊読んだ本も簡単に記録だけ。


こちらは、ガンというのがどういう病気なのかを、分かりやすく説明した本。ガンが発病するプロセス、治療法の基本、ガンで死ぬとはどういうことか、など。以前、乳がんもどきのときに、イロイロ本を読んだ私にとってはだいたい知ってる話だったし、母に読ませるのは無理そうだったのだけれど。

著者はガンの免疫細胞療法の専門家ということで、免疫についての説明が詳しく書かれていたのは勉強になったかな。そもそも免疫とはどういう働きで、、みたいなことが、身近な例でとても分かりやすく説明されてた。

それにしても、乳がんのときには、乳がんに特化した本がたーーーくさんあったのに、口腔ガンとなるとほとんどない。一般の人向けのものは皆無。患者の闘病記みたいなのもほとんど見かけない。なので、こういうガン全般を扱ったものを読むしかない。

逆に言えば、乳がんっていうのは、それだけ患者数のとても多い病気なのね、今さらだけど。

2016.06.26 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 日々のできごと



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