読書録:『小泉今日子はなぜいつも旬なのか』


著者のあとがきによると「小泉今日子を軸に据えた、現代の「女の子」変遷史」だそうだ。

アイドルとしてデビューしたキョンキョンが、当時のありがちなお人形のようなアイドル像とは一歩違う道を歩み、その後女優として、物書きとして、常に旬あり続けた足跡を追いながら、その時代その時代の「時代論」やら「女性論」やらを繰り広げるという感じ。

本人への直接インタビューなどは一切なく、彼女がいろいろなメディアに語ったり、彼女本人が綴った文章を引用しながら、彼女の考えていたことや生き方に迫っていく。

構成や文調は、『負け犬の塔吠え』で同じみの酒井順子に似てる。ただし、この本の著者は男性であるせいか、女性を類型化しようという部分で、うーん、そうかな?と若干違和感を感じる点もあった。逆にいうと、男性から見るとそういう風に分析できるのね、という新鮮味はあったけれど。

細かいところでは、共感できる部分、できない部分いろいろだけど、それそれの時代の出来事、比較対象として出てくる芸能人(斉藤由貴とか宮沢りえとか松田聖子とか)は、みんなよく知ってるので、興味深く読める。

全体的にすべて彼女を肯定する形で書かれてはいるものの、著者自身は彼女のファンというわけではないらしいので、礼賛一辺倒というわけでもない。ファンじゃないからこそ、冷静な目で分析してみたいと思ったのかもしれない。

読みながらずっと思っていたのは、キョンキョン本人がこの本を読んだらどういう風に感じるのかなっていうこと。「他人のこと、分かったように書いてくれちゃって」と思いつつも、「ふーん、外から見るとそういう風に見えるのか」っておもしろがるのかな。

いずれにしろ、同年代の皆様には、自分の青春時代と重ね合わせて懐かしく楽しめるのでは?

2016.07.18 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



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