読書録:『真珠の耳飾りの少女』


数年前に来日して話題になったフェルメールの名画「真珠の首飾りの少女」をモチーフにした小説。主人公はフェルメール家の女中を務めていた少女。几帳面な性格を見初められて、妻ですら入れないアトリエの掃除を任された彼女が、やがてこの絵のモデルとなるというお話。

フェルメールというのはいろいろ謎の多い人なので、この絵のモデルが誰なのかは実際は分かってない。だから、この少女の存在は完全にフィクションなんだけど、それ以外のフェルメールの家族や友人、パトロンなどは実在の人物らしい。

フェルメールが作品を描いてるときの様子が彼女の目を通して描かれるのけれど、そこで登場する絵も本当にあるもので、現存している史料から分かる範囲の事実はふんだんに盛り込まれているようだ。

なので、フェルメールの絵を見たことのある人なら、当時の社会の様子や名画の生まれた背景などを想像して読むのも楽しい。ストーリーそのものも、彼女の淡い初恋が繊細に描かれていて、ほどよい緊張感がリアルに伝わってきて、読み応えがあった。

そんなに厚い本じゃないとはいえ、いまどきの本には珍しく文字が小さくて老眼にはちょっと辛かったけど、それでも途中で辞めずに最後まで読みたいと思えた本。

来月の初めには、この絵があるオランダの美術館や、小説の舞台となっているフェルメールの住んだ街デルフトにも行く予定。楽しみ!

ps.映画にもなってるらしい。少女役はスカーレット・ヨハンソンだって。あー、いかにもそんなイメージだわ!

2016.08.07 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



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