読書録:『マチネの終わりに』


国際的に活躍する天才ギタリストと、フランスの通信社の記者である女性との、大人の恋愛ストーリー。

出会いのときからお互いを特別な存在として意識しあうものの、いろいろな事情ですれ違いを重ねるふたり。あらすじだけ書き出しちゃうと、まるで映画やドラマみたいな展開で安っぽい話になっちゃいそうだけど、そこはさすがに芥川賞作家、音楽の世界とか国際情勢の話なんかも織り込まれていて、お上品なラブストーリーに仕上げている、という感じ。

正直、恋愛の行方についてはあまり感動はなかったかな。ただ、相手の生き方とかいろいろなことを考えて、揺れて、でも感情だけでは突っ走れないという、大人ならではの心情はしみじみとする。

ふたりの会話がちょっと高尚すぎて鼻につくところはあるものの、村上春樹ほどじゃないし、文章はすごく読みやすかったと思う。気楽に何か恋愛物を読みたいときにはよいかも。


2016.08.19 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



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