読書録:『女50歳からのわたし探しのロンドン留学』


1999年出版のちょっと古い本だけど、図書館でたまたま見かけた本。留学なんてしないけど、外国で暮らすってことに興味があるので、なんとなく読んでみた。

著者は、当時51歳の翻訳家。夫と離婚し女手一人で息子を育ててきたが、その息子も独り立ちしたのをきっかけに、第二の人生を生きるべく、ロンドン生活を始める。

どんな学校に通って、どんな生活をして……という体験記がリアルに綴られるあたりは想定通りだったんだけど、まわりの男性(息子のような年下も含めて!)への恋心、妻子ある男性へ思いを寄せていくことへの葛藤などまでがセキララに書かれていて、ちょっとした小説を読んでるような内容だった。

文中、ホームステイ先の人や別れた夫など、実在の人物に大しての辛辣な描写も多い。実名で本出して大丈夫なのかな、、なんて余計な心配をしてしまうけれど、本の中の描写から見る限り、かなり強気な人のようなので、そういうことはあまり気にしないタイプなのかも。(そういう部分が、日本人にしては海外での生活にも順応できそうな感じではあった)

本の中では、徹底的に悪者として描かれている元夫。文中でも「日本人で知らない人はいないような有名人になってしまった」とあるので、誰だろう?と気になっていたのだが、偶然見つけたブログの情報によると、立花隆らしい。

なるほど。「天才的に頭がよくて」「時代の寵児ともてはやされた」というのもうなづける。彼女の言うには、外で女性を作って彼女は捨てられたということらしいけれど、wikiなどを見ても、彼の結婚や離婚についての情報はないので、よく分からない。

もっと驚いたのは、そのブログにあったもう一つの情報。なんとロンドンから帰国後すぐに末期癌が見つかって、『飛鳥への伝言―がん宣告の母から息子への50通の手紙』という本を出版。その後亡くなってしまったらしい。

第三者がハタから見る分には、どうせ短い人生だったなら、最後の2年間、新しい若い人達に囲まれて過ごしたことはよかったのかなと思うけれど、本人はどう思っていたんだろう。

と、海外暮らしとは違うところに興味がいってしまったけれど、闘病記の方も図書館の蔵書にあるみたいなので、今度読んでみようかな。


2016.10.25 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



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