まとめサイト問題、ふたたび

数日前にも書いたけど(キュレーションサイトの話)、ライターとしては、その後いろいろなところで見かける反応がやはり気になるところ。


昨日見かけたのは、「プロへの発注として通常より上乗せした金額を支払う代わりに、他のWebサイトも書籍も一切参考にしないで記事を書いて下さい」と言われたという話。

いやいや、それは無理だよってね。一切何も参考にしないで書くとなると、すでに自分の頭の中にあること、自分が過去に書いたもの、あるいは誰かに直接取材して口頭で聞いたことだけで書けってこと?

たとえ対面のインタビュー記事であったとしても、原稿としてまとめる上では、Webや書籍、新聞の記事などを参考にすることは多々ある。逆にいうと、ウィキペディアで簡単に調べられるようなことを、本人に直接聞くのも失礼。簡単に調べられることは下調べした上で、本人には直接じゃないと聞けないような話を聞くというのがマナーだと思う。

要は、程度問題ってことだよね、もちろん。

とはいえ、取材なしに、しかも「ありがちな軽いコラム」的な文章(広告タイアップ記事だったり)の場合、Webで調べた内容をつなげて文章を補足するということはよくあるので、ちょっと神経質になってしまいそう。

もちろん、1つのサイトに書かれている内容だけを出典にすると危険なので(情報の正確性という意味でも、著作権上のも問題でも)、複数サイトで書かれている内容をうまくミックスして書くのだけれど。

文章を書いていていつも思うのは、たった一行、たった一つの単語でも、「それって本当?」と疑い出してしまうと、その裏を取るために膨大な時間を取られることもある。読む方はそんなこと思いもしないだろうけど、でもその手間をかけるのがプロとしての責任だよね。

でも、そんな手間かけなくていいですから、もっと安く早く書いてほしいっていうニーズがあるのも事実で、その結果が今回の騒動ってことなんだろうなと。実際、紙に印刷される文章よりも圧倒的にこの手の問題が起こりやすいWeb媒体の文章というのは、紙に比べて遙かに制作費が安く抑えられることが多い。問題があったらすぐ修正したり記事を消しちゃったりもできる半面、一度拡散しちゃうと取り返しが付かないというのも皮肉だよね。

2016.12.15 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 時事ネタから



コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

カレンダー(月別)

06 ≪│2017/07│≫ 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: