インド映画『PK』

地元のシネコンで、『PK』というインド映画を観てきた。


以前観た『きっと、うまくいく』という作品と同じ監督・主演による映画。前作が面白かったので、映画館で予告編を見た瞬間から、絶対観たい!と思ってたんだけど、期待通りとっても面白かった!

前作は、大学生とその10年後の話だったけど、今回は宇宙人が地球にやってきたという設定。宇宙船を呼ぶリモコンを盗まれてしまったために自分の星に帰れなくなってしまった宇宙人の話。

リモコンを探し求めてさ迷う中で、「そんなものは神様しか知らない」と言われて、じゃあ神様に聞こうと言っても、そこは他宗教国家のインド。「どの神様に聞けばいいのか?」とあらゆる宗派を訪ね、あらゆることにトライするも、リモコンは見つからない。ついに見つけた彼は、それを取り返そうとする中で、宗教家とのバトルに巻き込まれていく。

前半は、宇宙人が引き起こすドタバタや突然踊り歌い出すミュージカルというか、ポリウッド感満載のガチャガチャした展開なんだけど、後半は宗教とは?神とは?という本質的なテーマにぐいぐい斬り込んでいき、家族愛やラブロマンスの要素も盛り込み、どんでん返しもあり、ほろりとさせされる。

インドと言えば、一昨年の12月に旅行したとき、シーク教、イスラム教、ヒンズー教の施設を訪ね、案内してもらった運転手のインド人ともいろいろな話をして、いろいろな宗教がひしめき合った複雑な国なんだなという印象があっただけに、よけいに考えさせられるものがあった。

ここで出てくる宗教同士のいがみ合いとか、宗教指導者に振り回されたりとかは、おそらくインドで社会問題になっていることなんだろう。そして、ヒロインがベルギーで出会った恋人がパキスタン人でイスラム教徒ということが問題になるシーンがあるんだけど、そういえば、その運転手さんが、すごく温厚で気のいい人なのに、「パキスタン人だけは大嫌い」って言ってたのを思い出した。隣同士の国っていうのはいろいろ難しいのねと思っていたけど、こんな風に映画の要素に使われるぐらい、定番的な事実なのかなと。

「この星ではどれかの宗教に属しているらしいが、それがどの宗教なのかは生まれたときから体にどこかに印でもついているのか?」と大まじめに印を探す宇宙人。そして、最後はどの神だろうが、それぞれの人が自分でそれを信じていればいいじゃないかみたいな結論に行き着く。

というように、宗教とか民族とか、すごくデリケートな問題を扱っていながら、それを「宇宙人目線」という変化球でコメディの要素に包んで描き、意味もないけど歌って踊ってハッピー♪なテイストにしちゃうところが、お見事。

ただね、歌や踊りがふんだんに入る分、尺が長くて2時間半もある。正直、もうちょっとその辺をカットしてコンパクトにしてくれれば、、とも思うけど、それをなくしちゃうとインド映画じゃなくなっちゃうのかな。

2017.02.02 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画など



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