読書録:『本日は、お日柄もよく』


平凡なOLがひょんなことからスピーチライターとなる物語。
幼なじみの結婚式で、スピーチの最中に居眠りをしてスープに顔を突っ込んでしまうという大失態を演じた主人公。その式で出会った「伝説のスピーチライター」の語る「ことばの力」に魅了され、弟子入りする。そして、初恋の人の初出馬をサポートすることになり……という筋書きで、ラブストーリーも混ぜ込んだお話になっている。

主人公のOLがとにかくフツーの女の子で、お気軽にサクサク読める。選挙の行方や恋物語は、すべてが安直で「出来すぎてる感」はあるし、どっちかというと、普段あまり本を読まない若い子向き?みたいな安っぽさもあるんだけど、話の軸になっている「言葉の力」という部分は納得させられるものがあるので、それなりに面白く読めた。

改めて検索してたら、WOWOWでドラマにもなってたらしい。キャストのラインナップをみると、ああこの人はこの役ねと想像できるから、きっと原作の雰囲気そのままのドラマなんだろうと思う。

選挙戦のシーンでは、郵政民営化をぶちあげて国民的人気を誇った総理大臣とか、第一野党が政権交代を果たすところとか、何年か前に実際に日本で起きていたことをなぞってる部分がある。この物語では、政権交代を果たしてめでたしめでたしで終わるけど、現実はね~。。。

ところで、以前、『ジヴェルニーの食卓』同じ作者の本を読んだ事があるんだけど、およそ同じ人が書いたとは思えないほどテイストが違う本でびっくりした。そんなこともあるのねー。




2017.02.03 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 読書録



コメント

母が父の死後、何か本が読みたいと言うので私の読了本棚から原田マハを貸しました。『楽園のカンヴァス』と『ジヴェルニーの食卓』。気に入ってくれたのは良いんだけど彼女は筋金入りの読書の虫で、とにかくあっと言う間に読んじゃうの。自分でも『つい夢中になって読み過ぎるから週に1冊に控えるわ』とか言う。
最近書店に行くと原田マハの文庫があちこちに目立つように置かれている。売れっ子なんだね。新聞広告にも出ていたようで母が『次はこれが読んでみたい』と言うので買ってきたのが『本日はお日柄もよく』でした。広告のキャッチで元気が出るとかなんか書いてあったらしい。
感想は「普通の女の子が頑張る話で軽くて元気は良いんだけど私選挙とか全然興味がないから飛ばし読みしちゃった」だって。雰囲気が違うことには「こう言うのも書くのね」ってさらっと流してました(笑)。
やっぱり私が読み終わったのを順に貸そうと思って、先週『風のマジム』と『キネマの神様』を持っていきました。また夜中まで読んじゃったらしい…。次はどうしよう(笑)。
ビッケさんの記事とはほぼ関係ないコメでごめん。なんか最近見たタイトルだったからつい。

2017/02/03 (金) 21:43:47 | URL | YUcana #jcOaHd1Q [ 編集 ]

YUcana さんへ

お母さん、その年で読書、偉いねぇ。うちの母にもいろいろプレゼントしたけれど、瀬戸内寂聴さんとか、あきらかに高齢者向けに字が大きくてやさしく書いてある本がやっとみたい。お母さんに今の心境にストンと入る素敵な本が見つかるといいね。

2017/02/03 (金) 21:54:10 | URL | びっけ #- [ 編集 ]

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