読書録:『村上さんのところ』


村上さんとは、毎年ノーベル舞楽賞候補と噂されてるあの村上さん。

Webサイト上で公募した一般の人からの質問メールに対して、村上春樹自身がお返事を書くという期間限定のイベントがあったらしい。そのサイト名が「村上さんのところ」。17日間(だったかな?)に寄せられた3万7465通のメールに、本人がすべて目を通し、お返事を書いた3716通の中から、さらに473を選んで収録したのがこの本。(3176通分すべてが読める電子書籍版もあるらしい)

質問の内容は、すごーくくだらないものから深刻なモノまでさまざま。熱狂的なファンが多いけど、中には「どこがいいのかさっぱり分かりません」みたいなのも(反応を知りたくてわざと書いてる?)。

それに対して、ときに気の抜けた、ときに心のこもったお返事を書いている。

一応断っておくと、私自身はハルキストじゃない。(本人はこの呼び名が嫌いで「村上主義者」と呼びたいらしい)

昔『ノルウェイの森』はそれなりにおもしろいと思った記憶があるけど、小説でその後で読んだのは『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』ぐらいかな。どれも、「?」というのが正直な感想で、今となってストーリーもまったく覚えてない。(たぶんほとんど流し読み)

なので、投稿の大多数を占めるハルキストたちの、「あの小説のあのシーンで」みたいなのはほとんどついて行けなかったけど、それを差し引いても、ファンじゃなくても、この本自体は面白かった。

ちなみに、村上春樹の小説は好きじゃないけど、エッセイは割に好き。『遠い太鼓』とか。あと、エッセイでも小説でもない『アンダーグラウンド』(地下鉄サリン事件の被害者のルポ)も良かったと思う。だから、彼の素の文章や考え方自体は嫌いじゃないのかも。

この本は、そういう意味で、より「素」な感じなので、違和感がなかったのかな。ということで、ハルキストな人はもちろん、そうじゃない人も、「村上春樹って良く名前聞くけど、どんな人?」なんて気になったら、他の本よりは気楽に読めていかも。





2017.03.17 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



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