読書録:『中国人エリートは日本をめざす』


大分前に読んだ『中国人エリートは日本人をこう見る』(その本の読書録はこちら)という本を書いた人の、続編みたいな本(同じシリーズで何冊黙しているようだけれど)。

前書では、日本に来ている人や中国国内のエリートに取材して、実は中国人エリートたちは意外に日本のこと好きな人が多いのよ、という話だった。今回の本も基本は同じような感じで、日本の大学に留学に来る学生たちにフォーカスしたもの。

この本に興味を持ったのは、クライアントの大学で最近中国人留学生の話を見聞きすることが増えたから。この本にも出てくる日本で中国人留学生が一番多い大学で、ここ6,7年かな、継続的に仕事をさせてもらっているんだけど、実際、キャンパスを歩いても中国語を耳にしない日はないし、先生たちへのインタビューでも、ここ数年その話は良く出てくる。特にこの1月2月に取材した何人かの先生が外国人向けのクラスを持っていて、でも実質ほとんど中国人で……という話だった。職員の人からもこの大学は中国ですごく人気があるのだという話も聞いていた。アメリカなどに行く前段階として、とりあえず来る人も多いようなことを言っていたけれど。

そんな経緯があるので、この本に書かれていることも、それほどびっくりするようなことはなく、まあそうだろうなという想定内ではあった。

ただ、今改めて前の本を読んだとき(2012年11月)の読書録を読み返してみると、自分の感じ方に若干の違いが。

当時は、大震災と原発事故の傷跡もまだ生々しく、「日本はもうこのままダメになっちゃうのかも
」というムードが立ちこめていた頃で、この本を読んで「日本もまだ捨てたものじゃないのね」なんて素直に喜んじゃってる私がいた。

でも、その後、あまりにもこの手の本や番組が多すぎて、辟易しているのは何度も書いている通り。日本は治安もよくて空気も良くて住みやすい、中国みたいな過当競争もなくていい、みたいなことばかり書かれても、ちょっと居心地悪かったりして。

ただ、この本の最後の方には、日本企業に就職したエリートたちが、留学生時代はよかったが、日本の企業は閉鎖的すぎるとダメ出しする発言がたくさん出てくる。そして、これからも日本が「選ばれる国」であり続けることができるのか、考えてみるべきではと提言している。

この前読んだホリエモンの本でも、日本はもうそんなに魅力的な国じゃないから、心配するほど移民が増えることはないと書いていたし、それって日本の将来を考える上では深刻な問題なのかも。

さて、5年後10年後、日本はどのぐらい変わっているんだろうか??




2017.03.31 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

カレンダー(月別)

06 ≪│2017/07│≫ 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: