ケアマネさんとの顔合わせ

今日は母の緩和ケアの通院日。全回の受診時に先生から本人が来なくてもいいといわれていたので、私ひとりで病院へ行く。いや、正確には夫といっしょ。だって足痛くて電車でなんて出かけられない~と泣いていたら、車で送ってくれた。アリガトウ。


受診前に、同じ大学病院内にある「医療連携センター」に立ち寄る。遠方への通院が辛くなってきたために、地元近くの医療機関を探すという相談だ。

先日自宅に包括センターの担当者Sさんが来てくれたときにその話をしたら、ケアマネ仲間から「なかなかいい先生」というのを教えてもらったということで、ある訪問医療の先生を紹介してもらっていた。問い合わせてみると、今かかっている医療機関から直接連絡をもらえないと受け入れられるかどうか答えられないという。そこで、この医療連携センターに電話をかけ、その受け渡しを依頼してあったのだ。

電話の話では、その医療機関には以前にもその病院から紹介したことがあるというので、スムーズに行くかと期待していたのだが、返ってきたのは「受け入れられないそうです」という答えだった。理由は、病気の場所が場所だけに、今後悪化したときに対応が不可能だからということ。主治医からは「痛み止めを処方する以外、悪化しても治療の方法はない」と言われていたので、「今後悪化したときの対応」と言われてもピンと来ない。食い下がると、どうやら口の癌というのは、悪化すると組織がどんどん崩れてくるので、そうなると当然膿や出血もあり、その処置が必要になるのではというようなことだった。

膿はすでに出ているみたいだけど、「崩れてくる」というのは、なかなかにショックな言葉。考えてみればそうだろうなぁとは理解できるけれど。いろいろなところから漏れ聞く噂でも、口腔ガンの末路はかなり見た目が悲惨なことになるともいうし。うーん、想像するとさすがの鬼娘でも母が不憫になってくる。

それはともかく。他にも2件ほど問い合わせしている医療機関があるので、もう少し待ってということなのだが、担当してくれている連携センターの看護師さんの意見としては、基本的にはむずかしいかもしれないという。通院がむずかしくなったときは緩和病棟に入院ということになりそうだが、緩和病棟はどこも空きがなくすぐには入れないので、今からでも当たっておいた方がよいのではないかと助言された。

父のこともあるし、行ける所までは在宅医療で……ともくろんでいた私のもくろみは、早くもハードルが。

どよーんとした思いで、緩和ケアの受診を受け処方箋をもらい、薬を買って、それを届けるために、実家へ向かう。

母にはもちろんそんなことは言えないので、報告しないでおくけれど。

この日は、包括センターのSさんが、父を担当してくれるケアマネさんを実家に連れてきてくれる約束になっていた。私が実家に行く日に合わせて、「とりあえず顔合わせをしておけば」ということで。

約束の時間ピッタリに、男女2人のケアマネさんを連れてSさんがやってきた。第一印象としては、ふたりともやさしくていい人っぽい。この日はとりあえず、父や母がどんな感じなのか伺いつつ、自分たちとの距離を近づけようとしてくれているようだった。

この日も、最初は「俺は関係ない」とドアを閉めて自室に閉じこもっていた父。「これからお世話になる方だから、出てきてご挨拶して」というと、よそ行きの笑顔で登場。腰低く挨拶しつつ様子をうかがうケアマネさんたち。

そのうち、男性のケアマネさんがドア越しに見えた父の部屋に飾ってある叙勲の表彰状に気がつき、「あれ、何ですか?」と水を向ける。これこれ~と説明すると、「わー、すごいじゃないですか」とリアクション。以後、父の仕事のこと、郷里のことなど、いかにも高齢男性が喜びそうな話題をつっこんでくるあたり、さすがプロだなと感心する。

今まで来た、介護保険の調査員とか、包括のSさんとかは(どちらも女性)、父の「できないこと」「困っていること」ばかりフォーカスしていたのに対し、過去の楽しい、誇らしい思い出のことが話題になるなんて、父も意外だったようだが、なかなか上機嫌で会話してた。

そのうち、「ご夫婦のなれそめは?」なんて、まるで「鶴瓶の家族に乾杯」かというほど懐に入り込む質問。そんな感じで後半は終始和やかな「世間話」に花が咲いて、母もずいぶん楽しそうだった。

隣の部屋で聞いていた夫も、「おばあちゃんのあんなにハイテンションなおしゃべりは久しぶりに聞いた気がする」と。

この日は、具体的に何ということもなく、「今後困ったことがあったらいつでも相談してくださいね。事務所はスグ近くですから」と言って帰って行った。

例によって、送りがてら外に出て、父母の前では言えない今後の見通しのことを相談すると、医療機関探しについては、ケアマネさんの側でも探してみますとのこと。お母さんの今の様子を見ていると、緩和病棟に入院ということになるのはまだ先のことだと思うから、今からそこまで準備しなくても大丈夫ですよと。これからいっしょに考えていきましょうと。

病院選びとか、私ひとりで探したり交渉したりしなくちゃいけないのかなと気が重くなっていただけに、これはかなり心強いお言葉。

今後、どうなっていくのかはまだ分からないけど、とにかく「相談できるプロ」が味方になってくれたというのは、私にとっても本当に助かる。

「まずは信頼づくりが大事だと思うから、これからもまめに顔を出させてもらいます」とも言ってくれた。毎日「痛い痛い」と悪化していく一方でさすがに「もうダメなのかも」と落ち込みがちな母も、そうしてもらえると、気分が晴れて元気になるかも。まだ具体的な契約にまでいっていない段階で、本当にそんなに細やかにいろいろやってくれるとは期待しない方がよいかもしれないけど。

とりあえず、介護体制づくりについては一歩前進ということで!






2017.04.17 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 介護



コメント

ケアマネさん2人も来るとは凄いね。しかもクオリティ高そうで何よりです。

2017/04/18 (火) 20:07:11 | URL | おぐママ #- [ 編集 ]

おぐママさんへ

最終的には担当は一人になるのだと思うけれど、父をデイサービスに連れ出すにあたって、男性がいいのか女性がいいのか、試してみれば?的に、包括のSさんが気を回してくれたみたいです。ありがたいことです。

2017/04/18 (火) 20:38:05 | URL | びっけ #- [ 編集 ]

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