読書録:『わたしの容れもの』


小説家である角田光代のエッセイ。1967年生まれである著者が2012年~2014年頃に書いた連載らしいので、40代後半から50歳を前にして、迫り来る老いや更年期に向かいつつ、自らのカラダに起きる変化をユーモアたっぷりに綴ったもの。

友人やセンパイたちから聞くいろいろな話に怯えつつ、自分に訪れる変化にビビったり納得したりする様はリアル。私も最近友人たちとの会話は、その手の話が増えたもんなぁ。。

先日の旅行の際も、元気でこんな遠出ができるのは何歳までだろう?とか、近いところは年取ったときにとっておいて、今のうちに体力が必要なところは行っておかなくちゃとか、そんな話ばっかりしてたっけ。

でも、全体として悲観的というわけではなく、もう開き治って受け止めちゃいましょうという軽いノリ。まあ、そうでも思わなきゃやっていけないけどね。

この本でプチ役に立った?のは、角田さん、検査マニアなところがあって、いろいろなものの体験談が出てくる。大した意味もなく「やってみたくなっちゃう」のは物書きのサガなのかもしれないけれど(実際、本のネタになってるわけだし)。

たとえば、よく更年期障害対策に大豆製品が有効と言われるけれど、大豆製品を食べても体内で「エクオール」という成分を作れるかどうかは体質によって異なるのだという。つまりエクオールを作れる体質の人は、食べた大豆のイソフラボンが有効に摂取されて更年期障害が軽いなるという。で、そのエクオールを作れる体質かどうかは、ネットでキットを取り寄せて検査できるらしい。確率は50%で、分かったところでどうなるというものではないのだけれど、気になって調べてみたら、角田さんは作れない体質だったそうだ。

試しに検索してみたら、簡単に出てきた。料金は4000円ちょっと。興味本位でも出せる金額ってことかな。 
 

もうひとつは、遅延型アレルギー検査。原因不明の頭痛に悩んでいた友人が、この検査で実は乳製品にアレルギーがあることが分かり、それをやめたら頭痛がきれいサッパリ治ったという。遅延型というだけあって、食べてすぐに症状が出るわけじゃないから、普通だと気がつかないらしい。頭痛持ちの私としてはちょっと気になるところだけど、調べてみると検査キットが3万円とか出てきたので、うーむという感じ。

そうそう、健康と関係ない話で印象に残ったのは、昔の友だちに久しぶりに会ったときの話。パッと見ずいぶん変わったように思っても、少し話すと「全然変わらない」「昔のまま」と思うのは、ある程度親しくなった人を見るときは、外見じゃなくてその人の魂を見てるからだって。なるほどね。

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2017.05.08 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



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