母の余命を聞く

片道1時間半の通院が負担になってきた母の代理で、土曜日に板橋の大学病院に行ってきた。


母自身は、ツライから行きたくないのが半分、直接診てもらいたいのが半分だったのだけれど、前回の診察時に、本人が来なくてもいいと言われていたことと、そろそろ余命その他今後のことについて詳しく聞いてこようと思っていたので、「雨も降って寒いし」と説き伏せて自宅待機してもらった。

土曜日だったこともあって、この日は姉も同行。いつも一方通行でなかなかコミュニケーションが取れていなかったので、そういう意味でも母がいない方が都合が良かったというのもある。

この日は主治医である口腔外科と、放射線科、2つの科を受診。先生ふたりにそれぞれ聞いてみたけれど、答えは同じで、余命は「年単位ということはないでしょう」とのこと。「このまま口からものが食べられる状態が続けば、数ヶ月は余裕でクリアすると思うが、食べられなくなると1カ月か2カ月になっちゃうだろう」と。

口から食べられなくなった場合、人工栄養は賛成しないというのが放射線科医師の意見。「点滴で命を繋ぐのは、本人にとって苦痛を増すだけ」という、まさに私が最近いろいろな本を読んで学んでいた話。私もそれを望むけれど、姉がなんて言うか心配だったので、この早い段階で先生の口から伝えてもらえたのは良かった。予想通り姉は初耳ぽい顔で聞いていたけど、基本的には納得したようだ。

今後は、患部が大きくなり痛みも強くなってくると同時に、転移が予想される。症状としては全身の衰弱。基本的には何もできないが、骨への転移のみは例外で、痛みがひどく、特に背骨がやられると感覚が麻痺して排泄ができなくなる(垂れ流し)になったりして、それは本人にとってもツライことなので、放射線治療で対応することを考えたいという。その場合、余命を考えれば数ヶ月効き目が続けばいいので、1回あてれば十分。なので、今後は患部以外にすごく痛むところがないか、気をつけてみてあげてねと。

抗がん剤をいつまで続けるかについては、2人の医師共に同じ意見で、「本人次第」。つまり、効き目自体はさほど大きくないし、そのせいで食事がまずく感じることもあるかもしれないので、辞めてもいい。だが、抗がん剤を飲み続けることが本人にとっての心の支えになっているので、それをやめると希望を失ってしまうので、おすすめしない。それはまったく私も同感。

ほー!と思ったのは、、今後肝臓などへの影響が出てきて飲み続けられなくなったとき、在宅医に頼んでプラセボ薬を出してもらうという手がある、という話。

プラセボとは偽薬のことで、実は乳糖など薬じゃない成分を入れたカプセルを薬だと思い込んで飲むというもの。いろいろな薬で偽薬を使っても半分ぐらいの人が治ってしまうデータがあるという、いわゆるプラセボ効果というのは知っていたけど、まさにそれね。それはいい考えかも!(こういう話は、まさに本人がいたら聞けない話)

そして、抗がん剤を出してもらうために必須の3カ月おきの血液検査についても、在宅医に検査をしてもらって、そのデータを持ってくれば本人が来なくても処方できるという。なるほど!週明けにでもさっそく在宅医に連絡して、相談してみよう。

そんなわけで、当面は在宅医に緩和ケアをしてもらいつつ、私が代理で抗がん剤をもらってくるという方向で行こうと思う。

余命については、まあそんなものかな、いやでも案外何年もこのままだったりして……という思いが交錯していたけれど、医師の意見をハッキリ聞けたことで、今後やるべきことが少しクリアになった気がする。もう旅行の予定も入ってないし、ここからは一日一日できることを粛々と進めて、納得のいくお見送りをしようと腹も据わった感じ。

夫婦ふたりだけで生活できるのも限界が来てるし、時間的なものを念頭に置いて、母亡き後の父のことも含めて、いろいろ準備を進めなければ。。。。








2017.05.14 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 介護



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