読書録:『サハラ砂漠の王子さま』


以前読んだ『ダライ・ラマに恋して』(読書録はこちら)、『純情ヨーロッパ 呑んで、祈って、脱いでみて 西欧&北欧編』(読書録はこちら)の著者である、たかのてるこさんが若き日に書いた本。

私が前に読んだ2冊は比較的最近の作品で、社会人経験を重ねた後にフリーになってから書いたもの。年齢も40代?ぐらいの作品だったけれど、この本は彼女が大学の卒業旅行として訪れたモロッコ旅行を綴った旅行記。

名所旧跡よりも街や人に興味を持ち、言葉が通じようが通じまいがまさに体当たりでいろいろ経験し、そのとき感じた自分の気持ちと共におもしろおかしく書いていくというスタイルは同じ。

ただ、旅慣れて大人になった最近の作品に比べると、本当にもう読んでるだけでハラハラしちゃうような危なっかしい旅。しかも、場所がモロッコと来ているから、一日に何度も男の人に襲いかかられたり、砂漠で死にそうになったりというスリリングなネタが満載で、よくも無事に帰ってきたなという旅行記になっている。終盤、旅先で出会ったスペイン人青年の世紀との切ない恋……という、若い時代ならではのドラマチックな話も。

モロッコは私も行ってみたい場所のひとつで、ここに描かれる非日常はすごく魅力的ではあるけれど、もちろん私はこんな旅はできないな。ヨーロッパの先進国とはワケが違うから、おとなしく安全なところしか行けないけどね。(甘くみちゃいけないということはよく分かった)

私が読んだ本は3冊だけだけど、これ以外にも、ものすごくたくさんの旅をしてたくさんの本を書いている彼女。これだけいろいろなところを見て、いろいろな人に会って、いろいろなことを考えるという経験をしちゃったら、日本の中のいわゆる普通な「日常」の中で生活していくことはできないんだろうなぁ。それが幸せなのかどうなのか、という気はするけど、それは本人が決めることなのよね。まあ、いろんな人生があるということだ。最近の本にあったように、ダライラマにすがりたくなる気持ちもよく分かるような。

ただそれを本で追体験することは簡単にできるので、また他の本も読んでみよう。


2017.06.04 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



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