読書録:『寝るまえ5分の外国語』


一言でいえば、語学書の書評を集めた本。とはいえ、自分の学習用に役立つ参考にしたいなどという期待にはほとんど応えてくれない。そもそも扱っている言語が、スワヒリ語とかアラビア語とかグルジア語とか、まあよくもそんないろんな言語の語学書があるもんだと感心するぐらい多岐に渡っている。しかも、その内容についても、イラストや例文のストーリーにツッコミを入れたりと、かなり本筋とはずれた部分も多くて、実用性というよりは、軽い読み物として流し読みして楽しむという感じ。

著者自身も、書評というからには、これを読んだらその本を読みたい!と思わせるようなことを書いたつもり……と言いながら、でも、まあ笑ってくれればいいか、などと書いているので、編集者としての意図もそんな感じなんだろう。

あ、ただこの本の出版社である白水社のシリーズが何冊も取り上げられているので、それらの特徴が分かる点は多いに参考になるかも。「~語のしくみ」とか「~語のかたち」とか「ニューエクスプレス」とか、初心者用にはよさそう。(ということは出版社としては、立派な実用本だ!)

この著者の本を読むのは、もう何冊目になるのかな。読書録を書いただけでも2冊。

『外国語を学ぶための言語学の考え方』
『語学はやり直せる!」』

それ以外にも『ロシア語のかたち』『ロシア語のしくみ』のどちらか一方、もしくは両方読んだかも。

そもそもはロシア語の読み方とか、語学学習の実用的な話題を求めて読み始めたんだと思うけど、独特の「外国語学習オタク」っぷりキャラに惹かれて、どんどん非実用的な本にも手を出している気がする(笑)。

前の読書録でもたびたび書いているように、著者の黒田さんという人は、スラブ系の言語を専門とする学者さんのようなのだけれど、かなり手広くいろいろな言語に手を出している。学者さんに「手を出している」なんて失礼だけど、趣味が高じて……としか言いようのない外国語習得熱は、その表現がたぶんピッタリな感じがすると思う。

それを隠すこともなく、見知らぬ言語の世界への愛とロマン?を熱く語る著書の数々は、けっこうファンがいるようで、Amazonでも好意的なレビューが並んでいる。もちろん、ベースは多国語学習に関心のある人(実際にしゃべれるようになるかどうかは別として)。つまり、著者の「ロマン」をある意味共有できる人であれば、楽しく読めるという事なんだと思う。

旅行の行き先にあわせていろいろな言語にトライしてみよう!と思っちゃう(挫折したのもの多し)私なので、ロマンの「ロ」の字ぐらいは分かる気がする。なので、斜め読み、いや、横読み(まさに著者がいうところの、「ページに風を通す」ぐらいの読み方で、熟読はしてないけど、それなりに楽しめましたということで。



2017.05.29 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



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