一難去って・・・

昨日お見舞いに行って、母が少し正気を取り戻したのを見て少し安心したと思ったら。


今度はまた父が難題をふっかけてきた。母を家に連れ帰りたいというのだ。

日曜に行ったときには応答不能だった母が、昨日はそれなりに会話もできた。父がいたときにはかなりまだぼけていたけれど、自分もぼけている父には「すっかり元気になった」と映ってしまったようだ。「昨日、会いに行ったんだが、あれ、おまえもいっしょにいたか?」ととぼけた発言はスルーするとして。「私の目からみると、もうすっかり元に戻ったように見える。病気のことも気にしてないようだし(痛みや苦しみがないと言いたいのかな)、家で養生させた方がいいんじゃないかと思うんだが」。

「あんたから見てどう見える?」と聞くけれど、無理だという私の言葉には耳を傾ける気配もない。「うん、そうね。じゃあ家に連れて帰ろうか」っていう返事を期待しているだけ。

「お母さん、オムツしてるんだよ。家に帰ったら誰が取り替えるの?」と聞いてみると。「そうか。そういうこともあるか」と言うものの、あきらめるでもなく、かといって「自分がやる」というわけでもない。やるといってもできるわけないとは言え、そんなに言うならそれぐらい言ってみれば?と内心思うが、父の方でも「おまえがやればいいじゃないか」とは言わないだけ、まだいいか。

オムツはともかくとしても、「ご飯が全く食べられないのだから、点滴をしないと死んじゃうよ」と言っても納得しない。「何か方法はないかと思うのだが」というばかり。あげくに、年寄りなんだから病院にいるのが必ずしもいいとは限らないとか、医者の言うなりになることはないとか、なんとか屁理屈を並べて、私に「説教」しようとする。「自分は何もしない、できないくせに」と思うけど、言って分かる相手じゃないのだから、そこはあきらめるしかない。

父がここまで言うのは、自分が寂しいからだけじゃないのは分かっている。母自身が家に帰りたいと言っているからだ。特に父と話していた時点では、まだ状況をあまり分かってなくて、確かに「家に帰りたい」「いつまでこんなところに入れられてるの」というようなことを盛んに言っていた。口の傷のこともあまり自覚してない風だった。知らない場所で知らない人に囲まれた母が、不安で不安で仕方無いのは事実で、それを父としても見てるのが忍びなかったんだと思う。

いや、しかし。。。。。。ですよ。

実際問題として、万が一家に連れ帰るとなれば、「誰か」がずっとそばにて世話をしなければいけない。「誰か」って誰? 姉がプレッシャーに負けて「仕事をやめる」とか言い出すかもしれないけど、どう考えてもそれは現実的ではない。申し訳ないけれど、私にはそこまでの覚悟はない。

父にしてみれば、娘が2人もいるんだからなんとかなるだろう、するべきだと思っているのかもしれない。ヘルパーさんのこともしかり。

認知症で話が通じないのはやっかいなようではあるけれど、もしまともな頭だったら、正面きってそれを主張して、私たちにハッキリと要求したかもしれない。10年前でも、自分は何もしない、できないのはまったく変わらないわけだし、と考えると、ぼけているのもある意味幸いではある。ただ、理屈で納得させることができないと、何度も何度も1から同じ話を繰り返すことになるんだろう。

明日病院の先生に話を聞いたとき、「いやいや、この状態ではご自宅に帰るのはとうてい無理です」とキッパリ言われてしまえば、仕方無いとあきらめられる。父は納得しないだろうけど、少なくとも私の中では。でも、なまじ「帰れます」と言われてしまったらどうしよう。父も母も望んでいるなら叶えてあげたいとは思うけれど、さすがの私も自信がない。

そう長くはないとは分かっていても、いつ終わるという明確な期限はない。「早く終わってくれ」と本気で思ってしまいそう。かといって、ここまでがんばってきたのに、最期の最後で、心残りを抱えて終わるのも辛いよなぁとも思う。

なかなか思い通りにはいかないものですなぁ。。。。

2017.08.02 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 介護



コメント

その選択で間違いないと思います。帰らない方が良いです。
最近「最期は自宅で」って言うニュースや新聞記事が多いと思う。一種の流行?それをするための支援体制を整えると言う潮流があるのは良いことだけど実際現状ではまだ家族の協力と言う名の負担がないと出来ないと思う。
お父様もそういうニュースを見たのかもしれないし、あの世代の人の「元気なのに(それは勘違いなんだけど)病院にいては申し訳ない」って感覚もあるのかもね。
お母様も状況を忘れてか、帰りたいとおっしゃる、それを聞いてしまったびっけさんは本当に辛いでしょうね。
痛みのコントロール、栄養点滴、清拭にオムツ交換、それと、急変したときの対応など、病院にいなくては出来ないことがたくさんあります。
自宅で看取った(この言葉を使ってごめんなさい)家族はそれはそれで患者が痛がったり急変するのを見て「あのまま病院にいた方が良かったかも」と後悔する場合もあるようです。
いろんな選択を常に突きつけられてるびっけさんの立場はほんとに大変。でも大丈夫。十分に検討し尽くして出した答えが現状だと思う。
そしてびっけさんが体を壊さないようにね。

2017/08/02 (水) 18:33:54 | URL | YUcana #jcOaHd1Q [ 編集 ]

YUcana さんへ

そうやってキッパリ、理論的に断言してもらうと、スッキリします。ありがとう!

2017/08/02 (水) 20:33:07 | URL | びっけ #- [ 編集 ]

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