読書録:『字が汚い!』


字が汚いという悩みを解消するためのアレコレを体験し、さらにきれいな字とはどんな字なのか、考察を重ねた本。

著者は1964年生まれの東大卒の編集者。字が下手なことがコンプレックスで、うまい字とまではいかなくても、せめてもう少し「大人っぽい字」が書けるようになりたいと一念発起。巷にあふれる教習本を買って練習したり、教室に通ったり、いろいろな人にインタビューしたり。さらには、有名人の書く文字について、うまい、下手、個性的などいろいろ論評しているのもおもしろい。

読みやすい文字を書くためには、ある程度コツがあり、それをマスターすることで、効果はあるらしい。実際、写真入りで載っているその「上達過程」を見ると、実際かなり読みやすいきちんとした文字が書けるようになっている。

たまたま、ちょっと前にある書家の講習会を取材したとき、「字のうまい下手は一言では言えないけれど、単に均整美のとれた読みやすい文字を書きたいというのであれば、それはトレーニングでどうにでもなることだから、そんなことで悩むのは無駄」と語っていた。

この本でも、結果的には「うまい字よりも、味のある字をめざせ」というところに向かう。

私自身も、自分の字が下手、読めないということに悩んでいたので興味深く読んだのだ。ただ、私の場合の最大の問題は、こうやってキーボードをタイプしながら書くということに慣れてしまいすぎて、ゆっくり丁寧に書くということ自体がむずかしくなっていることなのだ。だから、単に名前や住所、短い単語を書く程度ならともかく、こうやって考えながら書こうとすると、ゆっくり書いていたのでは、何を書きたいのか分からなくなってしまう。だから、ある程度長さのある手紙などを書きたければ、一度PCで下書きしてから、それを清書するしかない。(実際に体験あり)

だから、サラサラとキレイな文字で手紙を書くためには、まず基礎的なトレーニングを重ねた上で、頭で考えたことを手書きする実践も重ねる必要がありそう。でもそんなことやってられないし、手書きの手紙を書く機会も滅多にないのだから、いざというときはPCで下書き、、が実用的かもね。

文字練習本のレビューや、字がきれいに書ける気がする文房具の紹介などもある。

「弘法筆を選ばず」と言うけれど、「弘法じゃない人は筆を選んだ方がいい」そうだ。この中で一番右のユニボールシグノは、私も持ってた。確かに書きやすいかも。

実践するしないはともかく、手書き文字に関するエッセイとして面白かった。

2017.08.22 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



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