読書録:『月の満ち欠け』


今年の直木賞受賞作だそうだ。簡単に言っちゃうと、”生まれ変わり”を題材にした純愛物語ってところかな。

たぶん新聞の書評で読んでリクエストかけたんだと思うけど、例によってどんな本だっけ?とすっかり忘れて読み始めた。物語は、小学校低学年のくせにやけに大人びた物言いをする少女「るり」と初老の男性とのシーンで始まる。そこから、男性の過去、その男性の元を最近訪れて来た人たちの奇妙な話を回想する形で、るりの生まれ変わりの歴史が明らかになっていく。

何人もの「瑠璃」ちゃんが出てきたり、時間軸も行ったり来たりするので、若干ややこしいのだけれど、事情がだんだん分かってくるのに釣られて、どんどん先を読みたくなる。

生まれ変わりについては信じなくもない私だけれど、この小説ではラブストーリーのための仕掛けとして都合よく使われているだけなので、あくまでファンタジーの領域だ。

本筋?のラブストーリーの方は、そもそもの恋人同士の絆がちょっと希薄というか、そんなに何度も生まれ変わってまで会いたいってほどの恋愛?ってところが今ひとつ伝わってこなかったので、特に感動はしなかった。年齢差はどうするねん?って現実的な突っ込みを入れたくなったり。その間の「家族」はただの踏み台なの?ってのも、今ひとつ納得できない。一つ間違えば、時空を越えたストーカー?なーんて言っちゃったら元も子もないか。2人の最初の恋愛描写がもう少し深みがあると、そんなチャチャは入れずに素直に応援できたのかも。

ってな感想ではありますが、とりあえず現実を忘れてのめり込むにはなかなか良い時間だったかな。




2017.08.26 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



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