戸籍でたどる、ファミリーヒストリー

今日は仕事の打ち合わせからの、墓地見学からの、世田谷区役所で戸籍集め。(さも忙しそうに書いてるけど、毎度、出かけるついでになるべく多くの用事をすませちゃおう作戦なので)


相続手続きをするためには、亡くなった人の「生まれてから死ぬまで」の戸籍を集める必要がある。と、噂では聞いていたけど、これが実に複雑。

母の場合、1)世田谷区で生まれ、2)結婚(住所はそのままで父と入籍)、3)父の退職後に現在のふじみ野市に本籍を移した、ということは分かっていた。だから、ふじみ野市と世田谷区に行けばオッケーだと思っていたら、そう簡単じゃなかった。。。生まれたときの本籍はどうやら世田谷ではなく、母の祖父の故郷にあたる岩手県盛岡市にあったという、まさかの展開。

今までのおさらいをすると。

【ふじみ野市役所】
まずは、最期に住んでいたふじみ野市役所で、「ここにあるものすべて」のオプションを選ぶと、亡くなった時点の戸籍①(横書き)と、平成6年に戸籍法が改正される前に使われていた改製原戸籍②(縦書き)を出してくれる。②をみると、「平成5年に世田谷区から転籍」とある。これは想定済み。

【世田谷区役所】
郵送もしてもらえるけど、どうせ通り道だったので、成城学園駅前の支所に行った。世田谷区で父と入籍したときの戸籍③と、結婚前の戸籍④を出してもらう。ところが、④をみると、「昭和19年に盛岡市から転籍」とある。しかも、④の筆頭主(当時の名称は戸主)は母の父(健吉)ではなく、母の兄(富士雄)。そのため、同じ盛岡市にある「富士雄」が戸主の戸籍⑤と、その前の母の祖父(多喜次)が戸主の戸籍⑥までたどる必要があることが判明。

そもそも、なんで母が兄の戸籍に?と調べてみると、どうやら戦前の戸籍というのは、戸主(今でいう筆頭主)が亡くなると、長男が戸主となって、全員が新しい戸籍に移るというシステムだったらしい。私の勝手なイメージでは、母の父親が亡くなった後は、母の母親(私の祖母)が主になった戸籍になるのだと思っていたけれど、そうではなく長男が主になるのね。(現在の戸籍は、筆頭主が亡くなっても戸籍はそのままらしい)

もうひとつ大きな違いは、今は子供が結婚すると必ず新しい戸籍を作り、ひとつの戸籍には親子二代までしか入らない仕組みになってるけど、昔は夫の実家の戸籍にそのまま嫁が入っていたようだ。まさに、「家に嫁ぐ」ってことね。

ちなみに、⑥の戸籍が母の父健吉ではなく祖父多喜次になっているのは、おそらく健吉さんが若くして亡くなったため(母がまだ子供だった頃に亡くなったと聞いている)。多喜次さんが戸主の時代に母が生まれ、その後多喜次さんが昭和19年に亡くなったときには父の健吉さんは他界していたので、健吉さんの長男(多喜次さんの孫)である兄の富士雄さんが家督を継いで(まるで時代劇みたいだけど、戸籍にそう書いてある)、富士雄さんの母(健吉さんの妻)と、母たち兄弟姉妹もみんなまとめて、その富士雄さんの新しい戸籍に移ったと。

そもそも戸籍って、基本はひとりにひとつしかないものだけど、いろいろなタイミングで作り直される(結婚、引っ越しなどによる意図的な変更、そして法律の改正など)。新しい戸籍にはその前の戸籍に載っていた情報のすべてが移されるわけじゃないので、すべてを揃えないと、その人の婚姻関係や子供が何人いたかなどがハッキリ証明されないというわけだ。(離婚歴のある人とか)

今のようにすべてが電算化されていれば、すべてのデータを一括取り寄せとかもできそうなものだけど、実際は亡くなったときの戸籍に「●●市の××の戸籍から転籍」と書かれている部分を見て、順番に遡って探していくという、果てしなくアナログな作業になるわけだ。しかも手書きで書かれた昔の戸籍のコピーったら、読みづらいこと(涙)。

今日で終わると思った戸籍集めにまだ先があると分かって、「えー、そんなー!」と泣きたくなったけど、帰宅後いろいろ調べてたら、思わぬところで、日本の「家制度」の歴史を勉強できて、それはそれで面白いと思ってしまったり(笑)。

さすがに盛岡までは行くつもりはないので、「富士雄さん」と「多喜次」さんの戸籍(正確にはもうなくなってるから除籍謄本)は、郵送で取り寄せる。今度こそ、ゴールにたどり着けますように!

2017.10.05 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 相続



コメント

お疲れさまです。確かにめんどくさいけど、専門職でもなければ、一生に何回もやる訳じゃないし、このくらいアナログじゃないと、個人の履歴が分かりやすくなっちゃって逆に嫌な感じもします。…ま、戸籍法にもいろいろな問題あるけれど。

2017/10/06 (金) 07:35:18 | URL | おぐママ #- [ 編集 ]

おぐママさんへ

確かにね。ご先祖様の思いがけない歴史を知るっていう意味では、一生に一回ぐらいはいい経験なのかもね。

2017/10/06 (金) 10:39:08 | URL | びっけ #- [ 編集 ]

ねー、そうなのよ!面白いの。
我々史学科といいますか、社会科好きにはちょっと興味深い代物です。
私も夫の父が亡くなった時取り寄せた戸籍でまさに「家制度」というものを見ました。
兄弟全部とか、なんか未婚のオジサンとかおばさんまでおじいちゃんだったかひいおじいちゃんだかの戸籍に入っているような。
へえ~って思ったものです。
あ、でも、父の戸籍はあまり面白くなかったわ。本籍地もあまり変わってなかったし、祖父は早くから家を継いでたみたいでその前のひいおじいちゃんはもう載ってなかったし、うーん…父のすぐ下の、3つで麻疹で亡くなったっていう妹の名前がとしこちゃんじゃなくてとしえちゃんだったとかなんかそんな違いがあったくらい…かな。
とにかく、ファミリーヒストリー、味はあるけど古文書レベル、貴重な歴史的資料としてこの機会にじっくり知っておくのもいいよね。
戸籍たどりの旅、今度こそ終点にたどりつけますように。

2017/10/06 (金) 22:03:40 | URL | yucana #jcOaHd1Q [ 編集 ]

YUcanaさんへ

ほんと、「家制度」ってこういうことなのかーと実感しました。面倒臭いけど、思ったより面白くてうれしい(笑)。

2017/10/07 (土) 18:17:16 | URL | びっけ #- [ 編集 ]

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