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映画『ヒトラーに屈しなかった国王』

この前ゴッホの映画を観たときに、また地元シネコンの年会員に申し込んだ。3000円払うと、無料鑑賞券が3枚もらえて、その後1年間は1回800円(通常は1400円)でOK。年間3回以上見るなら絶対元が取れる計算ね。で、今回は無料鑑賞券を使ってみてきた映画。


主人公はノルウェーの元国王ホーコン七世。現国王の祖父に当たる人。デンマーク王室の次男として生まれたが、ノルウェーがスウェーデンの支配から独立した1905年に国王に就任したという経歴の持ち主。

映画で描かれるのは、ヒトラーがノルウェーへの侵攻を開始した1940年の数日間のできごとだ。政府の閣僚と共にオスロを離れて逃亡する国王に傀儡政権を認めさせようとするヒトラー。ヒトラーは直接出てこない(電話の声だけ)んだけど、交渉を任された駐在ドイツ公使との会談の場が最大の山場となる。

これ以上犠牲者を出さないために降伏するのか、抵抗を続けるのか。悩みに悩んだ国王の出した結論は、まさにタイトルの通り。映画自体は国王が降伏を拒否するところまでがメインで、結局その後ドイツに占領され、王と皇太子はイギリスに亡命するという歴史的な事実は淡々と字幕で流れるのみ。

その辺の詳しいことは分からので、どうせ降伏するんだったら、、、と思ってしまったりもしたけれど、帰宅後wikiなどで調べたところ、イギリス亡命後も国内のレジスタンスを支持するなど、今もノルウェー国民の尊敬を集めているらしい。

映画では、孫煩悩な姿や、持病の腰痛を抱えて苦しむ姿などひとりの人間としての側面が強調されていて、歴史好きでなくても、ヒューマンドキュメンタリー的に楽しめるようになってた印象。命からがら、子供たちを連れて逃亡するシーンは、ちょっとベルばらを思い出したり。

映画では「すべては祖国のために」という言葉が強調されていて、元々はノルウェー人じゃないのになぜ?と不思議な感じも。でも「私は世界で唯一国民に選ばれた国王なのだ」と言ってたらしい。世襲じゃないからなおさら的な? そもそも、国王をよその国の王室から連れてきちゃうってあたりが(ヨーロッパではよくあることだけど)、「万世一系」の皇室を持つ日本人にはよく分かんない感覚なんだけどね。そんな歴史があるので、おそらくヨーロッパの人にとっての国とか国境とかの概念は、日本人とはかなり違うんだろうなぁと思う。

そもそも北欧史って、一般の日本人にはほとんどなじみがないよね。私も何年か前に北欧旅行に行く前は、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマークって、ほとんど区別付かなかったもの。(確かその頃本を読んだはず、、と思って探してみたら、自分で簡単にまとめたものがあった→読書録:『物語 北欧の歴史』

実際に行ってみると、スウェーデンは大きな歴史的な建物がいっぱいあって歴史的に強国だったんだなぁというのがよく分かったし、ノルウェーが今もEUに入らず中立を保っていることも初めて知った。オスロ(ノルウェーの首都)のノーベル記念館だったかな?のガイドのお姉さんが「私たちの国は資源が豊富だから(独立してもやっていける)」みたいなことを自慢していたのが印象に残ってる。あと、物価の高い北欧の中でもノルウェーは特にメチャ高だった記憶。なーんてことを、いろいろ思いだした映画でした。







2018.02.25 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画など



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