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読書録:『時代のお葬式とお墓』


家族のあり方が変化し、従来の形でお葬式やお墓を続けることが難しくなっている。その問題を考える本。


代々続いたお墓を守る人がいないというケースが急増。その理由は、子供が育った後故郷を離れて戻らない、あるいは子供がいない、そもそも未婚率も増えているから。代々親子が同じ墓に眠るというのは、もう無理な時代なのだ。

長く続いてきた風習なのに、、と思いきや、実は●●家の墓という形が使われるようになったのは明治の頃からと、意外に歴史は浅いらしい。そういえば、昔の有名人のお墓って、みんな個人単位になっているような? ということは、その時代に合わせてお墓の形が変わっていくのも仕方ないことなのかもしれない。

じゃあ、どうすればいい? 現在すでにある話として、永代供養墓や、樹木葬、自治体や老人ホーム単位の共同墓などいろいろな事例が紹介されている。スウェーデンだったかな?は、葬式税みたいなのもあるんだとか。

この本にはお墓だけでなく、お葬式の話も出てくる。バブルの頃は見栄を張った派手なお葬式が流行ったけれど、最近は簡素化してきている。死者の高齢化もあって、家族層が圧倒的に増えているんだという。

昔は近所の人がすべて段取りしてくれたけれど、それも叶わなくなってすべてを葬儀社にお任せするようになり「定型」が出来上がっていったと。よくある形の祭壇が使われるようになったのも、割と最近のことなんだとか。確かに、ほとんどの人は、「なんだかよく分からないまま」「みなさんこうされますね」と言われて葬儀社に言われるまま。でも、会葬者もほとんどいないことが多くなった今、通夜と告別式を一度でやる一日葬や、通夜も告別式もせず、火葬場で直接焼いてもらうだけの直葬なども、すごく増えているんだそうだ。

同時に、身元は分かっても引き取り手がいないお骨の話も出てくる。看取ってもらえず、死後の始末をしてもらえる人もいない人の増加をどうすればいいのか。

いいとか悪いとかではなくて、こんな方法もあるという情報として、すごく実用的な内容だと思う。お墓のこともお葬式のことも、個人の死生観にも関わってくる問題でもある。何がいいとか悪いとかではなく、今ある事実を淡々と分析し、人それぞれの考え方があるということをフラットに受け入れて、未来を現実的に考えようというスタンスが好印象。

誰もが無縁ではいられない話、読んでみて損はないと思う。


2018.03.22 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 日々のできごと



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