読書録:『人生に疲れたらスペイン巡礼』


スペインの北西部にあるサンティアゴ・デ・コンポステーラって知ってる?


元はキリスト教徒の巡礼地と言われてきた場所で、フランスやスペイン、ポルトガルなどからここへ通じる道には巡礼者のための無料宿などがあり、証明書も発行されるとか。


近年は宗教的な意味とは別に、自分を見つめ直す旅としてこの地を目指して、世界中から歩きに来る人がたくさんいるらしい。四国のお遍路さんみたいなもの?


そもそもこの本は、この巡礼路がバスク旅と重なる部分があるので、街の雰囲気とか分かるかなという気持ちで読んでみた。


読んでみると、私が求めていた情報は何もなかったんだけど、それでもすごく面白かった。


著者は1985年生まれというから30ちょい過ぎの若い女性。この本には、学生時代にパニック障害とか抱えて悩んでいたときに、人に勧められて巡礼旅を体験したときの様子が綴られている。


どういう状況で、なぜ旅立とうと思ったのか。そしてその度で何を体験し、どんなことを考え、どんな人と出会ったかが、旅の順路に沿って繰り広げられる。


まともに歩くと全部で800キロ、しかも山道もあるというから、決して楽な道じゃない。とてもとても私のような根性無し体力なしのオバサンには無理だけど、「将来人生で先が見えなくなったら行ってみたいかも」とうっかり思ってしまう。実際、年配者も結構いるというし。


なので、悩み多き若人が読んだら、自分も行ってみたい!と思う人は多いんじゃないかな。そのための具体的な情報も少しはあるけれど、オマケ程度。むしろ精神的に背中を押してくれる本という感じ。


そして、私のように実際に旅立つことはない人でも、彼女の旅を疑似体験することで、いろいろ考えさせられるし、得られるものは多いと思う。




2018.03.24 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



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