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読書録:『図解 地政学入門』


・なぜ、中国は太平洋への野心をあらわにしているのか
・なぜ、ロシアはクリミア半島にこだわるのか
・なぜ、アメリカは世界の警察官になり、やめていったのか
・なぜ、ヨーロッパはEUとしてまとまることになったのか
(アマゾンでの内容紹介より)

ということを、各地の戦争の歴史を振り返りながら解説した本。
違う言い方をすると、上記のエリアごとに現在から遡って歴史を学ぶ本。

学生時代に教科書で学んだ世界史は、時代とエリアとがごっちゃになって混乱することが多い。それを、わかりやすく整理してくれてる感じ。

実際、上の疑問は、この流れを読むと、なるほどなーと納得できる。

この本によると、地政学とは「世界の戦争の歴史を知ること」。地図上のどこに位置していて、そのことによってどんな危機や好機があったのか。その地理的条件によって、それぞれの国の危機意識や戦略的思考も変わってくると。

だから、地理的な条件を考慮しつつ戦争の歴史を振り返ることで、今の世界情勢も見えてくるというわけ。

個人的に一番へぇ~と思ったのは、中国がなぜ海上覇権に躍起になるかという説明。貿易とか船の通り道とかそういうことかなぁと漠然と思っていたけど、筆者はまったく別の理由をあげている。

それは、原子力潜水艦を配備することだという。今や陸上の軍事拠点は衛星から丸見え。でも海中の原子力潜水艦なら空から見えない。しかも、燃料の心配なく長期間の連続航行ができるため、原子力潜水艦は現時点での最強の兵器であると。故に、それが配備できる広い海がほしいのだという。

この本は2015年に書かれたものなので、トランプが出てきたその後の世界情勢は加味されていない。トランプが歴史や地政学をどの程度勉強してるかわからない気もするだけに、その「不確定要素」をどう分析するのか、ぜひ筆者の意見を聞いてみたいところだけれども、とりあえず、世界情勢のお勉強にはなかなかお役立ちだなのでは。

2018.04.04 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録



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