介護ブロガーの講演会に行ってきた
昨日、友人からお誘いを受けて、講演会に行ってきた。
横浜市の神奈川区が主催する「地域で支える介護支援講演会」として開かれたもので、講師は40歳からの遠距離介護というブログを主催する工藤広伸さん(実はペンネームらしい)。
以前、介護や認知症の本を読み漁っていた頃に彼の書いた『医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得』という本を読んだ。そのことをこのブログに書いたときに(そのときの記事はこちら)、それをこの友人が見て、以来彼のブログをずっとチェックしていたらしい。
ブログに公開されていたというこの講演会、私は気が付かなかったけど、同じ神奈川県内だし!ということで「いっしょに行かない?」と誘ってくれたのだ。
彼女の親は認知症ではないけれど、遠く離れた土地に暮らしている。まだ介護の必要な状況ではないものの、「いずれ」に備えて彼のブログは参考になるのだろう。
私自身は、父はもう施設に落ち着いたので介護の必要はないのだけれど、認知症のお母さんとのやりとりは、うんうんそうよねーと思うことも多く、今もブログは読んでいる。
さて、その講演会。初めて見た生「くどひろ」さんは、文章から想像していたよりも、はるかに若々しくてさわやかイケメンだった(笑)。話し方もとてもハキハキとしていて頭の切れる人という印象だ。実際まだ40代だし、積極的にブログを運営するような人なんだから、考えてみれば当然なんだけど、ことテーマが介護となると、こういう世代の人が情報を発信してるっていうのは、やはり稀有な存在なんだと思う。
(顔ちっちゃすぎてわかんないね)
この日の話は、彼の経験を伝えながら、「がんばりすぎずに」介護を続けるコツを伝授というような内容。本人が2度の介護離職を体験していることから、「介護で仕事をやめないためには」なんて話もあった。これは、区の担当者からの要請で入れた内容らしいけれど、この日の参加者の顔ぶれを見ると(圧倒的に女性が多い、男性も退職後と見られる人ばかり)、あまり直接関係する人はいなかったかもね。
全体的に強調されていたのは、ひとりで抱え込まずに、周りの人にヘルプを求めようという話。関連して区の担当者から相談窓口やサロンの紹介などもあった。介護は情報戦と言われるけれど、「情報の量より人」という言葉が印象的。ひとり頼りにできる人(ケアマネさんなり包括の担当者なり)を見つけられれば、その人を糸口にしてさまざまな情報を得ることができると。それはまったく同感で、私も父が自宅にいた頃お世話になったケアマネさんにどれだけ助けられたことか。
普段ブログを読んでいるので、特に目新しい情報はなかったけれど、ブログではおなじみのお母さん(現在介護中)や、お父さん(昨年死去)、お祖母さん(数年前に死去)などを写真でお顔を拝見できて、よりリアリティが感じられたかな。
くどひろさんが90分話したあとは、区の担当者による寸劇で認知症への対応を解説があった。がんばってるのは微笑ましいけど、どうせなら、その分、くどひろさんとの質疑応答に当ててくれたほうが良かったと思う。
いずれにしろ、介護で悩んでる人は、とにかく、こういう講演会に出かけてみるとか、どこかに相談してみるとか、何か一歩踏み出すことはとても有益だと思う。がんばりすぎずに「しれっと」ね。
追伸。御本人のBlogで、「手作り寸劇」の写真がUPされてた(笑)
2018.11.11 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 介護