読書録:【amazon 世界最先端の戦略がわかる】
著者は成毛眞。Windows95が席巻していた頃にマイクロソフトの日本法人で社長をしていた人だ。2000年にマイクロソフトを離れた同氏が、amazonの「すごさ」を解説してくるのがこの本。
今や本だけじゃなくていろんなものを売っていることは知っていたけれど、実はamazonの本当の強さは企業向けサービスなのだという。amazonは世界最大の企業向けクラウドサービス提供会社であり、また、amazonに出品する中小企業に物流などのインフラを提供するサービスでもamazonの急成長を支えているらしい。
そして、日本ではamazonの「すぐ届く」はヤマトなど日本の物流サービスのすごさ故と認識されているけれど、アメリカではamazonは自前の物流網を持っていることが強みになっているらしい。
amazonが利益を一切上げずにすべて設備投資にまわしていることも聞いていたけど、配当を出さないのに株が売れるなど、お金を回す仕組みについても、独自の手法で成功を収めていることが絶賛されている。
つまり、一般ユーザーが思っている以上にamazonはすごい企業であり、成毛氏がローマ帝国にもたとえているamazon帝国の繁栄、すなわちいわゆるamazonエフェクトはこれから先も続くであろうと。とにかく「amazonすごい!」の連発で、それ故に「世界最先端の戦略がわかる」なんていうサブタイトルまでついているわけだ。
そのことについては、業界に近い人にはいろいろ言いたい人もいるのかもしれないけれど、一般人として読む分には、とても分かりやすく書かれていて、素直に「amazonすげー」と思った。
日頃Googleのサービスを使い倒して、Google帝国すごい!と思っていたけど、リアルの生活にも結びつくという意味においては、amazon帝国のすごさは別モノなのかも。
ところで、amazonのサービスを私が最初に利用したのはいつだっただろう?と気になったので、アカウントの履歴を見てみると2001年らしい。wikiによるとamazonの日本サイトがオープンしたのが2000年の11月だから、結構早い時期から手を出してたらしい。2001年の履歴は「2件」というだけで、何月に何を買ったのかは分からなかった。最初に買ったもの知りたかったのに、ちょっと残念。
2002年は注文ゼロ。履歴の詳細が残ってい、確認できる最古のものは2003年に買ったHOOTという本。「『ハリー・ポッター』のつぎはコレ! とアメリカでいま人気上昇中のYA小説」(amazonの商品説明)ということで、そういえば、ネットの口コミで見つけてそういう本を買ったような記憶も。
2004年になると、冬ソナのOSTとか関連本とか、韓国俳優のCDとか韓国語の本、韓国のガイドブックとまさに韓流ブームの痕跡がくっきり。以後、英語学習の本とか、マイルや旅の本……などと、その頃のびっけさんのマイブームがバレバレだ!
なーんて、思わず懐かしい世界に入り込んだしまった。
あなたが最初にamazonで買ったのは何?
2019.05.23 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 日々のできごと